本文にジャンプします
メニューにジャンプします

ICTきずな支援システムの本格運用開始にあたって_平成26年10月16日(町長あいさつ)

TOOLCLOSE
MENUCLOSE
町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

ICTきずな支援システムの本格運用開始にあたって_平成26年10月16日(町長あいさつ)
(2014年10月16日更新)
 東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故の発生から3年7カ月が過ぎました。町民のみなさまの一日も早い生活再建と、ふるさと双葉町の再興のために、日々全力で諸課題の対応に取り組んでいるところであります。

 東日本大震災と原子力災害から双葉町を復興・復旧していく道は険しく、まだまだ長い年月がかかるものと見込まれています。長い期間の復興・復旧を考えたとき、この困難な状況を乗り越えていく上では、町民のきずな・コミュニティを維持・発展していくことが何よりも必要と考えております。町民あっての町であり、町民の強いきずなこそが町の復興を支える基礎となるものであります。

 さて、双葉町では、その町民のきずなの維持・発展に向けた取組の一環として「ICTきずな支援システム導入事業」を平成26年度の町の重点事業として実施しております。
 この事業は、全国各地に避難を余儀なくされている町民と町、町民同士の繋がり=きずな=を維持・発展させていくための施策として実施しているものであります。
 具体的には、ICT=情報通信技術=を活用した情報発信と利用者間のコミュニケーションを可能とする仕組みが構築されたシステム=ICTきずな支援システム=を導入し、情報の円滑かつ迅速な提供と、従来また新しいコミュニティの維持・発展、さらには町民の交流機会の創出を図るものであり、利用を希望される世帯に対して、町からのお知らせなど行政情報の閲覧や利用者間の交流が図れる機能、電話相談機能などが盛り込まれた「きずなシステム」アプリケーションや、町民の皆さんの生活に役立つ機能やアプリケーションが組み込まれた「タブレット型情報端末」を配付するものであります。

 しかしながら、町民の皆さんの中には、タブレット型情報端末の操作に不慣れで苦手意識があり、利用を敬遠しがちな方々もおります。そこで誰もが安心して継続して利用いただけるよう充実したサポート体制を構築し、きめ細やかなサポートを実施していくこととしております。

 これまで、タブレット端末に関する疑問や不安を少しでも解消いただくために県内外25会場で「タブレット事前説明会」を開催するとともに、タブレット端末の配付に際しては、タブレット端末を使用したことがない方でも安心して使用できるように、専門のスタッフが電源の入れ方から基本操作、機能・アプリケーションなどを丁寧に説明する戸別訪問及び合同配付会による初期サポートを実施してきたところであります。

 ICTきずな支援システムについてはこれまで試験運用を行っておりましたが、9月から開始した第1期申込期限である8月15日までお申込みいただいた約1,400世帯へのタブレット端末の配付がほぼ終了したことから、本日10月16日より本格運用を開始いたします。

 今後も、誰もが安心して継続的にご利用いただけるよう充実したサポート体制で、操作に関することや端末の故障などの困りごとに対応するコールセンターを設置・運営するとともに、自治会定例会や生活学級、交流サロンなどを活用した操作サポート講習会などの定期的な開催やタブレット端末を活用したコミュニティ集会・交流会などを企画するなど、町民の皆さんの交流機会の創出を図ってまいりたいと考えております。

 また、安定的な運用と継続的な利用促進を図るため、町民の皆さんの意見や要望を踏まえ、「きずなシステム」アプリケーションのカスタマイズ及び町民の皆さんの生活に役立つ機能・アプリケーションの追加・見直しを随時実施してまいります。

 このICTきずな支援システムをご利用いただくことで、町民同士のきずながより深まり、そのことが、双葉町の再興になくてはならないものであると思っております。

 日に日に寒さが感じられる季節となりました。くれぐれも健康に留意され、お元気でお過ごしいただきたいと思います。

双葉町長 伊澤 史朗