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町長メッセージ_平成28年7月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成28年7月1日
(2016年7月1日更新)
 梅雨の季節を迎え、蒸し暑い毎日が続いております。

 
 6月1日、社会福祉法人「ふたば福祉会」が、いわき市錦町に特別養護老人ホーム「せんだん」とグループホーム「せんだんの家」の施設再建にむけて地鎮祭を行い工事に着手いたしました。

 来年の5月に施設が完成し、7月から利用が可能となる予定です。避難生活の中、施設の開所を待ち望み、今日の私たちの暮らしの礎を築いてきた高齢者の方に、少しでも安心して暮らし、利用できる施設になると考えております。

 
 また、同日新採用職員や双葉町出身以外の職員を対象とした研修会を実施いたしました。町民の皆さまへの行政サービスのため直接接することになる職員に、震災前の双葉町や現在の状況を把握してもらうため実施したもので、双葉町の歴史や文化、慣習、行財政に係わる主な出来事について講義を行った後、双葉町にバスで立ち入り、中間貯蔵施設保管場の状況、道路の現況や今後町の復興拠点となるJR常磐線双葉駅周辺、津波の被害を受けたマリーンハウスふたば周辺を詳細に見学させました。参加した職員からは大変有意義な研修だったとの報告がありました。

 
 標葉せんだん太鼓保存会が6月10日、11日にハワイで開催された「第37回まつりインハワイ」に出演し、ハワイの地で双葉の情景を表現した勇壮な太鼓を響かせ「双葉の音色」を披露しました。今回の出演は、経済産業省の地域経済産業活性化補助金(地域の伝統・魅力等の発信支援事業)を活用しており、これまでに世界中から受けたご支援に対する感謝と被災地の復興をアピールしました。標葉せんだん太鼓保存会の皆さんには、震災後、会員が集まって練習することが難しい中、精力的に演奏活動を続けていますことに敬意と感謝を申し上げます。

 
 双葉町の復興の足掛かりとなる両竹・浜野地区の本格除染が終わり、今年度は町内復興拠点基本構想に基づき、海岸堤防や海岸防災林の整備、復興産業拠点の用地交渉などが始まります。また、生活の場としての復興拠点となるJR双葉駅西側区域の「新市街地ゾーン」の除染についてもこの秋から開始されます。さらに、町内拠点と国道6号、平成31年度供用開始を目指す常磐自動車道の(仮称)双葉インターチェンジを結ぶ道路を復興シンボル軸として位置付け、今後の町の復興の骨格をなす幹線道路として整備を進めてまいります。今後、帰還を希望する町民の皆さまの生業と生活の場の創出のため様々な取り組みを進めてまいりますので、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 
 学校などの除染で生じた除去土壌等の中間貯蔵施設予定地内の町有地への一時保管につきましては、双葉町の子どもたちが県内各地の学校に就学していることもあり、教育的、人道的な立場からも町有地の一時的な仮置き場としての使用は認めざるを得ないと考えておりますが、町民の皆さまの意見を踏まえ、判断したいと考えております。


 梅雨明けとともに熱い夏がやってきます。急激な気温の上昇などで、体調を崩しやすい季節ですので、より一層ご自愛くださいますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗