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町長メッセージ_平成28年9月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成28年9月1日
(2016年9月1日更新)

 猛暑が続いた夏も終わりに近づき、涼しい風が通りぬけるようになりました。

 
 8月3日に安倍内閣の改造が行われ、双葉町の復興に関係の深い復興大臣、環境大臣、経済産業大臣の3大臣が入れ替わりました。8日には山本公一環境大臣がいわき事務所を訪問され、9日には、今村雅弘復興大臣、世耕弘成経済産業大臣が双葉町内を視察されました。各大臣には要望書を手渡すとともに「双葉町の状況をよく理解して、被災者の声にしっかりと耳を傾け、復興の加速化に全力を注いでほしい」と強くお願いいたしました。

 
 また、9日には双葉町海岸災害復旧工事の着工式が中浜地区で行われ、工事の安全を祈願して鍬入れを行いました。東日本大震災の大津波により20人の尊い命が奪われ、白砂青松の美しかった双葉町の海岸線は壊滅的な被害を受けました。震災から5年が過ぎてようやく海岸堤防の復旧工事が始まりました。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、海岸堤防が完成する平成30年頃には、津波のリスクが大幅に軽減され、復興拠点となる中野地区に企業活動が開始できるよう整備を進めてまいりたいと考えております。


 かねてより自民党から県内の学校などにある除染土壌等を早急に搬出できるように、町有地を一時的に提供してほしいとの要請に対しては、双葉町の子どもたちが県内各地の学校に就学し、お世話になっていることから、あくまでも一時的な仮置き場として町有地を国に提供することはやむを得ないとの町としての考えを議会全員協議会で説明したところ、広く町民の声を聞くべきとのご意見をいただきました。町民会議、行政区長会、自治会の会合等で説明し、その結果を8月4日に開催した議会全員協議会で報告し、町議会からも了承を得たところです。現在県内各地の学校から除染土壌等を搬出するための調整が国との間で行われています。


 8月2日から8日まで、半谷淳教育長を団長としてニュ―ジーランドで海外研修を行った14人の中学生が無事に帰国し、安堵いたしました。外国の自然や文化、社会に触れ、一回り成長した子どもたち。この経験は必ず子どもたちの大きな力になると信じています。


 さて、この夏はブラジルのリオデジャネイロで華々しくオリンピックが開催され、8月16日には渡邉一成選手が男子ケイリン競技に出場しました。試合当日はいわき事務所において渡邉選手のご両親をはじめ集まった町民の皆さまや職員とともにインターネットで流れる映像を見ながら、リオに届けと日の丸の旗を振り精一杯の声援を送りました。厳しい避難生活が続く中、渡邉選手にはたくさんの勇気と希望をいただき心から感謝と御礼を申し上げます。大変お疲れさまでした。

 
 夏から秋へと季節が変わります。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、健康管理にはくれぐれもご注意されますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗