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町長メッセージ_平成29年5月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成29年5月1日
(2017年5月1日更新)
     
 平成29年度がスタートして1カ月が過ぎました。いわき事務所脇の街路樹も日に日に緑が色濃くなってきました。

 4月3日、双葉町役場いわき事務所において職員辞令交付式を行いました。今年度は、新たな教育長を迎えるとともに、新規採用職員6名、福島県より派遣職員2名、他自治体からの派遣職員5名が加わり、新年度の業務を開始いたしました。新たに加わった職員の中には、双葉町と直接のゆかりがない方もおりますが、震災がなければこのような出会いはなかったのではないかと感慨深く感じております。
 さらに、今年度は新たに福井県敦賀市、茨城県北茨城市、高萩市から、また引き続き富山県黒部市、新潟県柏崎市、福井県美浜町より町の現状をご理解いただき、町の復旧・復興と町民の皆さんの生活支援などの課題解決のために職員を派遣していただきました。改めて厚く御礼を申し上げます。
 役場の組織については、双葉町の復興を具現化するためには、土地利用計画を総合的に調整する必要があることから、建設課に用地調整係を設置いたしました。
 職員に対しては「今年は町の復興を具現化する年になる。情報共有や課同士の連携を密にし、復旧復興に全力で取り組んでほしい」と訓示したところであります。

 4月6日には仮設校舎で小・中学校の入学式が行われました。小学生7名、中学生7名が緊張した面持ちで新たに入学されました。入学式には保護者の皆さま、多くの来賓の方々のご出席を賜りました。引き続き、ふたば幼稚園の入園式が仮設園舎で行われ、新しく3歳から5歳までの4名の園児が入園いたしました。本年度は、46名の園児、児童、生徒が1年間学ぶことになりますが、将来の双葉町の復興を担う子どもたちを町の学校でしっかりと育てるため、少人数教育ならではのきめ細かい特色ある教育を実践し、より成果を上げてまいりたいと考えております。真っ青な空に悠々と泳ぐ鯉のぼりに元気な子どもたちの姿を重ね合わせ、清々しい気持ちになりました。
 休校していた公立双葉准看護学院の仮設校舎が南相馬市原町区に完成し、4月10日に開校式、入学式が行われました。看護師不足が課題となっている双葉郡の医療分野に貢献できる人材の育成が期待されます。双葉町が復興し帰還を果たした際には以前のように双葉の地で再開できるようにとの思いを強くいたしました。

 福島第一原子力発電所の事故により出されていた避難指示が、3月31日には浪江町が、4月1日に富岡町が帰還困難区域を除いて解除され、6年ぶりに本庁舎での業務を再開いたしました。双葉郡それぞれの町村の状況は違いますが、当町においても町民の皆さまが帰還できる環境を整えることが、今、行政に課せられた重要な任務と考え、より復興の加速化にまい進してまいりたいと考えております。
 
                                 双葉町長 伊澤 史朗