町長メッセージ_平成30年10月1日

　実りの秋を迎えました。
　8月には、各避難先の自治会でそれぞれ趣向を凝らした夏祭りや盆踊り大会が開催されました。私もできる限り出席して町民の皆さんと懇談しました。また、相馬盆唄や双葉音頭を踊る皆さんの姿を拝見し、ふるさと双葉町への思いにふれることができました。

　8月28日には、中野地区復興産業拠点への進出第1号となる株式会社アルメディオ（髙橋靖社長）と企業立地協定締結を行いました。同社は、オーディオ機器やパソコン関連のテスト用メディア、工業炉用の断熱材などを国内外で生産しているほか、カーボンファイバー加工など新分野進出にも積極的に取り組んでいる企業であり、産業拠点内の約2ヘクタールの土地に工場を建設予定であり、町としても大きな期待を寄せているところです。

　9月4日、非常に強い勢力の台風21号が日本に上陸し、近畿地方を中心に強風や高潮などによる大きな被害をもたらしました。
　さらに9月6日の午前3時8分頃には北海道胆振（いぶり）地方中東部を震源とする最大震度7の地震が発生し、大規模な土砂崩れや住宅の倒壊、液状化現象など甚大な被害をもたらすとともに、多くの犠牲者を出しました。双葉町から北海道に避難している皆さんは無事という公表を聞き、胸をなでおろしましたが、ニュースなどの映像を見て被害の大きさに驚くばかりでした。いつどこで発生するかわからない災害に対する備えについて、対応策を講じていかなければならないことを痛感しました。

　9月6日から12日までの7日間、第3回双葉町議会定例会を招集しました。提出した17議案については、慎重な審議をいただきすべて原案のとおり可決されました。

　10月6日には、Jヴィレッジにおいて、昨年に続きオリンピックデー・フェスタinふたば、ふたばスポーツフェスティバル2018を開催いたします。6人のオリンピアンとふれあいながら、誰でも楽しめるレクリエーションを行い、交流を深めていただきたいと思います。そして震災前に行われていた町民体育祭を思い出しながら、体を動かし、さわやかな汗を流していただければと思います。

　今年度も10月11日から11月17日までの期間に県内外11会場において町政懇談会を開催いたします。今回の町政懇談会では、特に帰町に向けた基本的な方針案について説明するとともに、広く町民の皆さまから双葉町の復興に対するお考えやご意見を拝聴し、町政に反映してまいりたいと考えております。ぜひこの機会に、お誘い合わせのうえ、お近くの会場に足をお運びいただきますようお願いいたします。

　過ごしやすい季節になりましたが、寒さに向かう時節ですので、健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。