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町長メッセージ_平成28年12月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成28年12月1日
(2016年12月1日更新)

 いわき事務所近くの街路樹もすっかり葉を落とし、今年最後の月、師走を迎えました。
 
 10月26日、いわき事務所において、復興拠点の一角として整備を進める中野地区復興産業拠点について、町商工会の会員企業向けの誘致説明会を開催いたしました。拠点全体の面積は、51ヘクタールで、県が整備するアーカイブ拠点施設や一時帰宅者等の交流施設を設けるほか、一般企業の進出を想定して平成30年度頃にはインフラを整備し、企業が活動できる環境を整える予定です。商工会会員の皆さまには町の復興のためにも進出についてご検討をお願いしました。
 さらに11月11日には東電関連事業者向けの説明会をJヴィレッジで開催いたしました。産業拠点の整備を含め、国、県が一体となり、責任をもって双葉町の復興に向かって取り組むよう働きかけてまいります。
 
 10月31日から帰還困難区域内のJR双葉駅西地区の除染を開始しました。対象面積は約40ヘクタールとなります。本年3月に策定した双葉町町内復興拠点基本構想に基づき、新市街地ゾーンとして住宅地や廃炉関係などの就業者向けの社員尞及び公的施設などを整備し「新たな生活の場」としていく計画です。

 11月3日には、いわき市植田の「八幡台やまたまや」において、平成28年度表彰式と、埼玉県加須市との「友好都市盟約締結式」を挙行いたしました。今年度の表彰式には、功労表彰が4人、善行表彰が3人、永年勤続表彰として10人の方を表彰しました。また、10団体に感謝状をお贈りいたしました。町政進展に多大な貢献をされました方々に対しまして改めて敬意と感謝を申し上げます。
 表彰式に続いて埼玉県加須市と友好都市の盟約を締結いたしました。大橋良一加須市長はじめ、福島正夫加須市議会議長、市議会議員の方々、埼玉県議会議員の方々にもご臨席を賜り、大勢の皆さまが見守る中、盟約書に調印をいたしました。震災により長期の避難を余儀なくされている双葉町と、双葉町を支え励ましてこられた加須市と、立場は大きく違いますが、今後さらに交流を深め、新たな友好の歴史を築いていきたいと考えております。
 
 11月5日には、来年3月で休校となる県立双葉高校の休校記念式典に立地町である双葉町を代表して、双葉高校の創立の歴史と町民の想いを述べてまいりました。約一世紀にわたる双葉高校の歴史の中にあって、福島第一原子力発電所の事故により、休校となることは、断腸の思いであります。しかし、栴檀の葉の双葉高校の校章のもとに、21世紀を担う生徒たちが再び集うことは、双葉町民は勿論のこと同窓生の強い願いであります。双葉町のシンボルである双葉高校の再開の基本は双葉町の復興であり、双葉町の復興なくして双葉高校の再開はないと考え、最善を尽くすことを強く肝に銘じた次第です。


双葉町長 伊澤 史朗