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復興の歩みをより確かなものへ(町長メッセージ)_平成29年1月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

復興の歩みをより確かなものへ(町長メッセージ)_平成29年1月1日
(2017年1月4日更新)

 平成29年の輝かしい新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、町民の皆さまのご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。
 
 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故による全町避難から、6年目の新年を迎えました。まだまだ先を見通すことができない状況ですが、希望の光も見え始めています。
 昨年12月には、復興の総合計画である双葉町復興まちづくり計画(第二次)を策定しました。この計画を軸に本年は計画の実現のために「新たな産業雇用の場」「新たな生活の場」の創出に向けて政策の具現化を目指してまいります。

 昨年8月に帰還困難区域の取り扱いに関する政府方針が決定され、5年を目途に放射線量の低減状況も踏まえて居住可能な環境の整備を目指す復興拠点を設定し、その整備を行うことや、地元を離れて生活する帰還困難区域の住民に対し、きめ細かい生活支援の強化を検討する旨が示されました。また、この方針に基づく帰還困難区域の復興事業について平成29年度のできるだけ早期に着手できるよう示されており、町としても、帰還困難区域の面的除染をはじめとする新たな枠組みによる復興事業に早期に着手できるよう制度の詳細が国から示され次第、国との協議を早急に開始し、平成29年度のできるだけ早い段階に復興拠点の整備計画について国による認定を求めていきたいと考えております。
 昨年10月末から開始された駅西周辺約40haの本格除染も本年3月には完了する予定であり、町内復興拠点の一部として位置付け、段階的に復旧・復興事業を進めながら町の復興を進める考えです。
 また、寺沢地区に設置される復興ICについては、平成31年度の供用開始を目指し、用地取得に向けて手続きを行っているところです。さらに復興ICのアクセス道路となる県道井手長塚線、町道久保前・中浜線ほか2路線を町の復興シンボル軸と位置付け、早期改良整備について今後も県に求めてまいります。
 町民の皆さまに双葉町が復興していく姿を実感していただける年となるように職員一同まい進していく所存です。
 
 町立学校再開から4年目を迎えます。町の将来を担う次世代の育成のため「双葉町教育ビジョン」に基づき、一人ひとりを大切にする少人数教育、幼小中学校の連携による教育の一体化、ICT関連機器を生かした教育や英語教育など特色ある教育を推進し、成果が出てきているところです。 
 また、昨年はニュージーランドへの中学生海外派遣事業も実施しており、今後も実施していきたいと考えております。将来の町の復興や再生、文化・歴史の伝承の役割を担う次世代の育成は重要課題であり、町の存続に係わるものとして双葉町の最重点施策と位置付けております。
 
 町民の皆さまの生活再建につきましては、東電賠償のほか、県による復興公営住宅の整備が行われており、さらに、昨年より避難生活に伴って発生する移動経費や就業に向けての受講料等の支援に係る生活サポート補助金事業を実施しております。さらに次年度以降の医療費等の減免、高速道路使用料の無料化の延長を昨年末に国に強く要望してきたところです。
 
 本年も初心を忘れず、議会と連携し、職員とともに町の復旧・復興、町民の皆さまの生活支援や絆の維持に関する事業に精力的に取り組み、復興の歩みをより確かなものにしていく所存でありますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
 寒さの厳しき折、町民の皆さまにはご健康に留意され、本年が良き年となりますようご祈念申し上げ年頭の挨拶といたします。


双葉町長 伊澤 史朗