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学校再開に向けて(その11)町教育ビジョンの具体策_教育長メッセージ(2014年3月11日)

学校再開に向けて(その11)町教育ビジョンの具体策_教育長メッセージ(2014年3月11日)
(2014年3月11日更新)
 3月3日現在の町立幼稚園・小・中学校の入学希望者は10名(幼2名、小4名、中4名)です。先月末の人数より1名増えました。他にも相談がきています。入園、入学は随時受け付けますので、ご相談下さい。いわき市南台での学習会は、今月末で今年度分の計画は終了します。今年度の成果及びアンケートの結果に基づき、次年度も引き続き実施しますので、積極的な参加をお願いしたいと思います。詳細は後日お知らせします。

 学校再開の意義について(困難な状況下、復興への新たな試みを!)

 来月4月1日、町立学校再開が、震災後3年あまり経過してようやく実現します。当面仮校舎での授業になりますが、運動場の確保や給食、スクールバスの準備も予定通り進んでいます。先生方についても、指導力のある先生方が配置される予定です。園児・児童・生徒の入園、入学数の少なさが気になるところですが、4月からの授業を中心とする教育活動の充実、双葉ならではの教育を内外にアピールすることで、少しずつ入園、入学者を増やしていきたいと考えています。
 さて、昨年7月に学校再開の方針を決めてから、ここまで、様々な人から様々なご意見を頂きました。学校再開をまもなく控えて、町立学校再開の意義について改めて考えたいと思います。町立学校再開については、伊澤町長の公約であり、議会も双葉町復興まちづくり委員会も早期の学校再開を支持しました。教育委員会も同様です。保護者、子ども達対象のアンケートを2回実施しましたが、保護者の意見の中には、「震災後3年経過して、子ども達が集まらない状態での学校再開は無意味である。」という意見がいくつかあり、町民の中にも同じ考えを持つ方が少数ながら見られました。しかし、町当局始め大多数の町民の方々は、学校再開について、基本的に応援する姿勢を示して頂きました。
 教育長として、このような状況を踏まえて、学校再開の意義について考えてみると、先ず第一に町の存続、町の復興という大きな目標があるわけですが、そのために町の組織の機能の再生、町民の絆の維持、コミュニティーの再生、住宅や雇用等住民生活の改善、子ども達の就学援助等は勿論のこと、更には、町の歴史、伝統、文化の維持、発展という内容も大変重要であり、そのための人材の育成は町立学校でなくてはいけない、という考え方も十分に根拠がある、と言えると思います。
 第二に、町の復興という困難な作業(学校再開を含めて)に、町当局を先頭に町民が一体となり取り組むことは、町民に希望と活力を与え、町民のアイデンティティの再構築を促すことにもつながることだと思います。これまでの半年間、学校再開を目指して様々な作業に取り組んできましたが、町民の皆様の理解と応援のみならず、文部科学省、県教育委員会を始め、いわき市当局、いわき市民の支援と協力、そして様々な組織、機関との交渉、調整を通じて、実にスムーズに再開への見通しを持つことができました。時には、つまずくことも当然ながらありましたが、町としての考え、困難な状況下で復興への取り組みが多くの人々に評価されたからに他なりません。また、この作業を町当局の総力を結集したこと自体が我々の大きな経験、力となる、と信じています。
 第三に考えたいことは、復興への営みで重要なことは、リスクを恐れずに新しい試みにチャレンジすることです。町の復興のためのどのような作業も容易ではありません。リスクはつきものです。それでも、我々は、町の復興のため、町民の生活改善のため新しい試みに日々取り組んでいます。それぞれの取り組みに対しては、町民から様々な意見が寄せられています。これは、別の角度から見れば、町役場のスタッフも町民も互いに考え、意見を交換する、という極めて生産的な営みをしているのだと考えます。困難な状況下で、一つ一つの課題を自分のこととして真剣に考え、行動することは実に貴重であるし、震災経験を生かすことでもある、と言えると思います。
 最後に、三年振りの少人数で学校再開で、果たして今後どうなるのか、というリスクを負いながらも、あえて再開への方針を固めた以上、全力で町立学校の維持、発展に目を向けることが今後の大きな課題であることは、間違いありません。これまで同様に双葉町民他様々な方々の力を借りて、このいわき市で、新しい双葉の歴史、伝統、文化を子ども達と共に作っていきたいと改めて、学校再開の意義をかみしめています。

 双葉町教育長 半谷 淳
教育長メッセージ11イラスト