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学校教育の充実を目指して(その02)_教育長メッセージ(2014年4月22日)

学校教育の充実を目指して(その02)_教育長メッセージ(2014年4月22日)
(2014年4月22日更新)
 4月7日の開校式、入園・入学式に続いて、8日から町立学校(幼小中)の授業が始まりました。11名の子ども達が、全員スクールバスで毎日元気に登校しています。丁寧な授業、美味しい給食、幼小中の子ども同士、教職員同士の交流等、随所に町立学校の特色が生かされています。21日から中学1年生が1名加わりました。他にも入学の問い合わせがあります。

 学校教育での「壁」について(二つの「壁」を乗り越える!)

 今回は学校教育で教師、子ども達が遭遇するであろう、二つの「壁」について考えたいと思います。一つは「バカの壁」といわれるものです。東京大学医学部出身の解剖学者である養老孟司さんのベストセラー著書に「バカの壁」があります。養老さんは、その著書の中で、様々な点で示唆的なことを書いています。例えば、「人は知りたくないことについて、自主的に情報を遮断し、耳を貸さない」、あるいは、「少しの情報で、人は知っているつもりになっている」、「現代人はいかに考えないままに、己の周囲に壁を作っているか」等々です。
 この本を読んで考えさせられたことは、私達は、普段、常識だと考えられていることに判断の基準を置くことが多いために、それを越えた発想が持つことができない、新しい試みに踏み出せないのではないか、ということです。従って、「世間の常識」を疑ってかかることが大切なのではないか、ということです。
 学校教育にあてはめると、「うちの学校の子ども達はこれ以上成績は伸びることはない」、「うちの生徒の能力では、部活動で好成績は望めない」等の言葉が時折聞かれます。これこそが、学校教育における「バカの壁」なのではないか、と考えます。教師が子ども達が置かれる環境に常に気を配り指導力を工夫し、保護者の意識も変われば、子ども達は確実に成長することは、経験的に実感しています。「バカの壁」をいかにして打破していくか、先生方と議論しながら、取り組んでいきたいと思います。
 もう一つの壁は、「試される壁」ともいうべきものです。私達は、勉強やスポーツ、習い事である程度上達すると、「壁」に突き当たることがよくあります。学校現場でも、教師も子ども達も同じように、この「壁」によく突き当たり、頭を悩ませます。「バカの壁」よりは分かりやすいかもしれません。この壁をいかにして越えるか、人が目標を持ち努力する過程で必ず直面するものです。ある大学教授は、この壁を「その人の本気度を試すための壁である」といっています。これは、「バカの壁」同様、必ず越えられるという保証はないものの、「ヒマラヤ登山を目指す登山家の意志」同様、「試すべき価値のある壁」というべきものではないか、と思います。人がより向上するためには必ず越える必要のある壁である、といっても過言ではない、と思います。
 町立学校の教職員は、チームワーク良く、好ましい雰囲気の下で、子ども達のために全力で教育活動に取り組んでいます。更に理想の教育を目指して、「二つの壁」を乗り越えるべく、保護者の理解も得ながら共にチャレンジしていきたい、と考えています。

 双葉町教育長 半谷 淳