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学校教育の充実を目指して(その03)_教育長メッセージ(2014年5月12日)

学校教育の充実を目指して(その03)_教育長メッセージ(2014年5月12日)
(2014年5月12日更新)
 4月が終わり、町立学校も軌道に乗りつつあります。12名の子ども達が全員ほぼ休むことなく元気に登校しています。学習旅行(遠足)や学力テスト等の行事も予定通り終わりました。
 5月21日に実施されます、相双中体連陸上競技大会にも双葉中の生徒3名が参加の意思を表明し、早速練習を始めました。南台での放課後学習会も、昨年同様に充実しています。新規の入学、入会希望は随時受け付けますので、教育総務課までお問い合わせ下さい。

 心の教育(道徳教育)について(学校、家庭、地域社会全体で豊かな心の育成を!)

 毎週金曜日には学校訪問をし、子ども達と一緒に給食を食べています。幼稚園、小学校、中学校それぞれが、子ども達同士、子ども達と先生方が実に楽しそうに、仲睦まじく給食を摂っています。町立学校の良さを噛みしめながら、貴重な時間を頂いたことを子ども達、先生方に感謝したいと思います。
 今回は、心の教育(道徳教育)について考えたいと思います。心の教育については、文部科学省は勿論のこと、多くの国民がその重要性、必要性を常に声に出しています。では、どのように進めればよいのか。町立学校の給食活動に心の教育の一つの理想の形が見て取れるように思います。毎日、子ども達がそれぞれの役割にしっかり取り組み、先生方が様々な話題に触れながら、共に笑顔が絶えない給食の時間。責任感、食事のマナー、食に関する知識、食事の楽しみ方等、心の教育を充実させる様々な要素が見出せます。「日常のすべての教育活動の中に、子ども達同士、子ども達と先生方との望ましい触れ合いの中に、心の教育が育まれる多くの可能性がある」と考えても良いのではないか、と思います。教科書や資料を用いなくても心の教育は十分に進められるのではないか、とも時折考えます。
 心の教育に関する話題として、日本人の公共モラルの素晴らしさがよく言われます。都会で電車を待つ日本人のマナーの良さ、老人に快く席を譲るマナーの良さ。日本人店員の旺盛なサービス精神。そして大震災時でも暴動を起こさず忍耐強く支援を待つ日本人、等々です。こうした日本人の道徳心の豊かさを称賛する外国人の意見もインターネット上でよく見かけます。「日本人の優れた道徳観は、日本経という特殊な宗教があるからだ」という人もいます。つまりは、私達、日本人の道徳観、倫理観、モラルの大部分は、学校教育、家庭教育、社会教育の産物である、視点を変えれば、先人が長い間築いてきた歴史や伝統、文化により磨かれてきたものである、と言えるのではないかと思います。
 「子どもの姿は社会を映す鏡である」とも言われます。最近話題になる子どものいじめ問題、増加する子どもの非行、犯罪等の原因として考えられるのは、学校の道徳教育だけの問題ではないことは自明のことであり、子ども達を取り巻くそのような状況を作り出した大人社会にこそ向けられるべきものである。その意味では、責任ある立場の大人達の無責任な言動、不祥事そして犯罪等について、常にメスを入れることが何より肝要である、と考えます。
 学校では、道徳教育の重要性を声高に叫ぶ周囲の様々な要望に応えるべく、様々な形で心の教育の可能性を探っています。「道徳の授業の充実」も課題の一つです。道徳の授業では、単なる道徳的価値の押しつけや教材の中の人物の心情の読み取りは無意味であることは、論を俟ちません。道徳の授業で追求すべきは、他の教科同様、子ども達に感動を味わわさせることと、考えさせることです。そのための教材や指導法の工夫は大切です。また、豊かな体験活動も生きた道徳の授業です。双葉の学校で給食活動始め日々展開されている子ども達と先生方との好ましい営みは、正に生きた道徳教育と捉えることができます。学校における道徳教育に過度な期待と責任を負わせることは禁物です。家庭教育そして社会教育の充実も必須であることを肝に銘じて、学校での心の教育(道徳教育)が日々充実するよう、様々な形で先生方を支援、協力をしていく必要がある、と考えています。

 双葉町教育長 半谷 淳