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学校教育の充実を目指して(その04)_教育長メッセージ(2014年6月5日)

学校教育の充実を目指して(その04)_教育長メッセージ(2014年6月5日)
(2014年6月5日更新)
 町立学校の開校以来約2か月が経過し、5月に実施された相双中体連陸上競技大会には中学生3名が参加し、いずれも自己ベストに近い記録を出し、十分な成果が得られました。子どもの数も5月に中学生1名、6月になり小学生1名、幼稚園児1名が増え、現在15名です。スクールバスも1台追加し、現在3台運行しています。新規の入学、入園希望は随時受け付けますので、アパート等の情報を含めて、教育総務課までお問い合わせ下さい。

 アクティブラーニングについて(能動的授業で活用力、問題解決力の育成を!)

 教育長メッセージ第13回で「ふるさと創造学」の取り組みに触れました。その中で実践的な課題解決型学習方法として、「アクティブラーニング」を採り入れることとしました。第3回、第9回のメッセージでもふれましたが、今回はより詳しく説明したいと思います。
 アクティブラーニングとは、日本語で「能動的学習」という意味で、旧来の教師の講義式の授業、つまり受動的授業から児童、生徒の能動的な活動を取り入れた授業への脱却をねらいとしたものです。先ずは、アメリカのマサチューセッツ工科の教授の興味深い実験結果を紹介します。授業に学生同士の議論などアクティブな要素を取り入れた結果、多くの学生に成績の向上が見られました。また、授業で学んだ内容を半年後にどれだけ記憶しているかを授業の形態で比較した結果、講義を聴くだけの場合は、内容のわずか5%しか覚えておらず、読書を採り入れると10%、視聴覚教材で20%、デモンストレーション(発表)が30%、グループ討論になると50%、そして自ら体験すると75%、他者に教えると90%も記憶していることが明らかになったそうです。能動的な授業の効果の一つとして理解することができます。
 同様の成果は、昨年まで浪江小学校で取り組んだ「ふるさとなみえ科」、双葉郡教育復興推進協議会で実施した「子ども未来会議」、被災3県の中高生が参加した「OECD東北スクール」においても確認することができます。子ども達の表現力、思考力、協調性、プレゼンテーション力等の向上がはっきりと見てとれます。文部科学省で実施している「全国学力テスト」においても、「総合的な学習の時間」でアクティブラーニングの手法を採り入れている学校ほど、B問題(活用力を問う)での平均正答率が高いことが示されました。
 アクティブラーニングの内容として考えられているのは、感想やミニレポートを書く、質問を書く、実験や演習、討論、グループ学習、ペア学習、プレゼンテーション、調べ学習、体験学習、自己評価(相互評価)、課題解決型(問題解決)学習等です。この中で知識の定着・確認を目的とした演習・実験、小テスト等を「一般的なアクティブラーニング」、獲得した知識を活用して問題発見・解決をするのが「高次のアクティブラーニング」と区別されています。
 アクティブラーニングで期待されることは、大体理解されたことと思いますが、簡単に言えば、児童、生徒にとってより楽しい学習、持続可能な学習、教師自身も児童、生徒と共に学ぶ
ことの楽しさを追求できる、ということです。また、従来まで重要視されてきた知識の丸暗記
ではなく、授業の中で得た知識や経験をすでに自分が持っている知識と関連づけ、そのつど自分自身の新しい全体像を作りあげることで、「深い学び」が可能になり、丸暗記の知識とは違い、一生忘れずに活用できる知識となる、ということです。
 以上のことを踏まえて、町立学校では、「ふるさと創造学」のみならず、すべての授業で深く学び(探究的学習)、他の教科で生かされるよう(活用型学習)、幼小中学校が一体となり取り組んでいきたい、と考えています。そして子ども達の生き抜く力、生涯にわたり学び続ける力、主体的に考える力を少しずつ育てていけるよう、すべての子ども達の可能性の追求を目指して全力を尽くしていきたい、と考えています。

 双葉町教育長 半谷 淳
 仮校舎の建設が予定通り進んでいます!

 いわき市錦町御宝殿における町立学校(幼小中学校の校舎及び体育館)の仮設校舎建設が、予定通り本年7月末完成を目指して順調に進んでいます。以下がその建設現場です。
 ▼小・中学校校舎
 ▼幼稚園舎

 ▼小・中学校、幼稚園舎

 ▼体育館の鉄骨組立