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学校教育の充実を目指して(その08)_教育長メッセージ(2014年10月15日)

学校教育の充実を目指して(その08)_教育長メッセージ(2014年10月15日)
(2014年10月15日更新)
 震災後途絶えていた京丹波町との交流事業が今年再開し、8月には京丹波町スポーツ少年団の子ども達、保護者合わせて約40名がいわき市を訪れ、本町の子ども達とバレーボールを通しての交流会を持ちました。10月9日には、双葉中学校の生徒8名が京丹波町立和知中学校を訪れ、京丹波町の伝統芸能の鑑賞そして東日本大震災の体験談発表等による交流会を持ちました。
 11月より、いわき市で2番目の放課後学習支援事業を、町立学校の教室を利用して始めることとしました。南台の仮設集会所での学習会はそのまま継続します。申し込み案内は、双葉町に住民票のあるいわき市内の小中学校児童・生徒に送付しました。是非ご参加下さい。

 ▲本時の学習内容の提示(壁掛けプロジェクターで)

 ▲立体を形、性質で分ける活動

 ▲分けた立体の属性を確認する

 ▲理解した立体の属性をゲームで確認する

 創意・工夫のある授業(少人数指導、IT機器を活用した特色ある教育活動!)

 9月25日に、双葉南小学校1年生の算数の授業で授業研究会が実施されました。今年度、双葉南小学校の林香世子教諭が福島県教育委員会より「理数教育コアティーチャー」として任命され、その活用事業の一環として実施されたものです。単元名は「かたちあそび」で、本授業のねらいは、「身のまわりにあるいろいろな立体の形に着目して、それらの概形や特徴をとらえることができる」です。
 授業は1年生担任の吉田智子教諭とのT-T(ティームティーチング)形式で行われました。本校の特色である、「少人数指導とIT(情報通信)機器を活用」の工夫が随所に見られ、また、上級生や他の先生方も授業に参加させる等、ダイナミックな授業が展開されました。教師の熱意と工夫が子ども達に伝わり、「授業は児童と共に創り上げるものである」という授業者の意図が参観者にも伝わり、充実感は勿論、感動すら覚えるものでした。授業後、授業についての研究会があり、様々な意見や感想が出されました。その中のいくつかを紹介します。
  • デジタル教科書や壁かけ用プロジェクター、反射防止機能付きホワイトボード等ICT機器をフルに活用しての授業が大変素晴らしい。
  • ティームティーチングで二人の先生の呼吸がぴったりで、二人で教える以上の成果が見られた。
  • 前の授業で作った物が、今日の授業にも生かされていたことが素晴らしい。
  • 先生と子供たちの人間関係が素晴らしい。終始笑顔が見られ、子供たちの関心、意欲、態度も申し分がない。
  • 「調べ合う」、「高め合う」、「話し合う」活動が他の教師、児童を巻き込んで展開されていたことが素晴らしい。
  • 様々な立体を子供たちがそれぞれの考えで分ける時、「2つに分けよう」又は「3つに分けよう」等のヒントを与えても良かった
  • 研究会で、ワークシートの是非についての議論があったが、まとめの段階でのワークシートの意味は、本時の学習の理解の定着、評価にあると思う。また、文章によるまとめを意図するならば、表現力の向上もねらいとして考えられる。今日の授業において、授業者自身がまとめの段階でワークシートを用いることにより、子どもの理解の定着、あるいは表現力の向上をどの程度必要と感じているか、によって判断すべきものと考える。振り返って、その必要があったかどうか、について言えば、授業後半で「○○のなかまだと思います。わけは~だからです。」という活動の反復により、本時の授業のねらいである、「立体の特徴、概念をとらえる」ことにかなり到達できる状態になっていたことから(完璧ではないが十分であろう、なぜなら、立体の特徴を筋道を立てて述べることの作業は、中学生ですら難しいからである)、あえてワークシートでの定着確認までは必要なかったように思う。
  • 他の教師や上級生を呼び入れてのゲーム活動であるが、少人数授業を補うため、教頭や他学年の子ども達を巻き込んで、新たな交流の場、協働の場を設定しようとした授業者の意志は十分理解できるし、素晴らしいアイデアである、と誰もが評価するであろう。1年生二人の満足感そして下級生を支えようとする上級生の思いやり、上級生の意欲と自信に満ち溢れたゲームへの参加態度、今後も積極的にこのような場面を導入すべきである。
  • 後の課題として、小中学校共通のものでもあるが、授業の中で、「○○については、自分は~と考えます。わけは~だからです。」という、「考えと根拠」を常に授業の中で示せるよう訓練させたい、と考える。中学生にも取り組ませたが、なかなか授業者が意図的に練習させないと難しい。しかし、思考力、判断力、表現力の育成向上の点で、重要な活動であると思われるので、ご検討されたい。
 双葉町教育長 半谷 淳