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学校教育の充実を目指して(その14)_教育長メッセージ(2015年4月14日)

学校教育の充実を目指して(その14)_教育長メッセージ(2015年4月14日)
(2015年4月14日更新)
 昨年4月、震災後3年振りで町立学校が開校し、いよいよ2年目を迎えます。昨年の開校式では幼小中学校合わせて11名でスタートしましたが、4月1日現在17名まで増えました。(幼1、小6、中10)今年度は昨年度の成果を踏まえ、町立学校の特色を内外に発信し、より多くの子供たちが入学するよう、教育委員会の総力を挙げて取り組んでいきたいと考えています。学力向上、学校不適応等の問題でお悩みの方は是非ご相談下さい。(教育総務課 0246-84-5210)
 小中学生対象の放課後学習支援事業、「放課後ふたばっ子学習会」を今年度も昨年同様、いわき市南台といわき市錦町の2カ所で4月より開催します。この学習会を利用して、学力向上、学習習慣の形成においてかなりの成果が見られます。是非、多くの子供たちが参加するようお願いします。(※保護者の送迎が可能な方は、双葉郡内の子供ならば誰でも受け入れます。)

 「子供の力、人の輪、意志力」で町の復興、教育の充実を!

 子供たちの持つ力、可能性

 新年度にあたり、教育委員会としての今年度の抱負を述べたいと思います。
 昨年4月の町立学校開校後この一年間で感じたことは、子供たちの持つ力です。幼小中学校合わせて16名という少人数ではありますが、いわき市錦町に校舎が建ち、子供が通い、教職員と子供たちが共に創りだす教育活動には、多くの町民が喜び、感動し、拍手を送りました
 このような光景は、町立学校だけではありません。昨年一年間、双葉郡内の全小中学校で取り組んだ、「ふるさと創造学」では、9月の中間発表(ふたばワールド2014)、12月の本発表(「ふるさと創造学サミット」)、更には「子供未来会議」(7月、3月)や「ふるさと創造学研修旅行」(12月海士町)の一連の取組みの中でも見られました。子供たちの学習意欲、創造力(想像力)、表現力が十分に発揮された取組みでした。このような子供たちの頑張る姿に、多くの保護者、教職員、地域住民が感動し、自分達も頑張らなくては、と感じたことは間違いありません。双葉郡内全体で、子供たちの持つ力というものが再確認されたと思います。
 「子供たちの可能性。それは、大人を動かす力を持っていることである。」とは、島根県海士町で、地域の活性化に取組んでいるIターン者の阿部裕志さんが述べた言葉です。「大人に言われても伝わらないが、子供に言われると響くことがある。たとえ仲が悪い大人同士でも子供に言われると一緒に手伝う、まさに大人を動かす力です。」とも話していました。
 このような子供たちの持つ力に、我々大人たちは突き動かされながら、それぞれの町村の復興、教育の充実を目指していけるのではないか、と感じています。そのためには、子供たちの活躍できる場面、能力そして可能性を発揮できる場面をできるだけ多く作りだすことが大人たちに課せられた任務なのではないかと思います。
 学校教育の充実、それにより子供の入学者をいかに増やしていくか。双葉町ばかりではなく、郡内各町村共通の課題です。今年度は、この子供たちの力を信じ、子供たちの力に頼りながら、子供たちと共にこの大きな課題に向かっていこうと考えています。
 人の輪、意志力
 子供たちの持つ力と同時に感じることは、人の力そして意志力です。これは、物事を成功させるための必要な力としてよく言われることです。学校開校作業及びこの一年間の様々な取組みの中で、実感したことでもあります。今後町の復興そして学校教育の充実を図る上で、子供たちの力とともに欠かせない力であろうと思います。町立学校の開校にあたり、開校後も様々な形で関わった双葉町職員始め町民、いわき市教育委員会及び市民、子供たちのため支援の手を差し伸べてくれた多くの方々の力、思いが結集して今日の町立学校の状況が見られたのです。もちろん、直接子供たちと関わった先生方、保護者の力も大きいことは言うまでもありません。
 このように町立学校開校に関わって、人の力を結集させる人の輪として結実できたのは、意志力である、ということができるのではないかと思います。つまりは、町の復興を願う、学校教育の充実を願う多くの町民の気持ち、思いが様々な人に伝わり、その思いに応えようとする実に多く人の力が結集し、支援の輪が広がったように思います。こうした意志力の大切さ、人間の力の大きさ、可能性をより信じて行動することにより物事は絶えず前進するであろうし、今我々が抱える大きな課題も一つ一つ解決できるのではないか、そのように感じています。
 この一年間、我々を取り巻く状況には、町内外に大きな変化が見られました。今年度はより高いレベルでの変化を意図し、子供の力、人の力、意志力を信じて、共通の思いを持つ多くの人々と共に力強く前進していきたいと思います。

「ふるさと創造学サミット」、乙武洋匡さん(中央)と子供たち

 双葉町教育長 半谷 淳