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学校教育の充実を目指して(その30)_教育長メッセージ(2016年8月24日)

学校教育の充実を目指して(その30)_教育長メッセージ(2016年8月24日)
(2016年8月24日更新)

 いわき市内南台仮設住宅集会所と錦町の町立学校の二か所で放課後学習会を実施しています。両会場では小中学生が10数名参加しており、週二回の学習会で成果も着実に見られています。いわき市内で区域外就学している双葉郡内の子どもたちで、希望があれば随時参加を受け付けます。
 町立学校に在校する子どもの数は現在39名(幼稚園8、小学校20、中学校11)です。小学生が昨年度比11名増え、全学年に児童がいます。次年度への入学希望者も出てきています。詳細は、町のホームページをご覧下さい。お子様の町立学校への入学、教育の相談については、是非教育総務課へ。不登校傾向や発達障がい等、様々な問題に全力で対処していきます。
※担当:横田指導主事 TEL:0246-84-5210


 グローバル人材育成事業 

 
 グローバル人材を育む英語教育
 
今年度、福島県の教育施策の一つとして、双葉郡内の小中学校を対象とした「グローバル人材を育む小中連携英語教育推進事業」が掲げられ、本町の子どもたちもその事業に基づき、様々な内容の英語学習に取り組んでいます。複数の外国人の英語指導助手(ALT)による授業はもちろんのこと、英語を学ぶための宿泊研修や検定試験等が位置づけられています。この事業のねらいとして、県では、文部科学省が公表している「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」(平成25年12月)により実施するものであり、背景として、「グローバル化の進展の中で、英語力の向上は日本の将来にとって極めて大切であり、英語のコミュニケーション能力の育成を一層重視し、子どもたちの思考力・表現力・判断力の向上を図るとともに、グローバル化時代に生きる日本の子どもたちの将来の可能性を広げなくてはならない」(抜粋)と説明しています。
 
 町立学校での英語教育
 町立学校での英語教育について言えば、今回の県の事業のほとんどがこれまで取り組まれており、特に目新しい事業ではありません。昨年度の英語検定試験での好成績で全国表彰を受けたことはすでに町の広報でお知らせした通りです。二人のALT、中学校の英語教員の指導の下、幼稚園、小学校での毎週1回の充実した英語活動、そして中学校での英語をフルに用いた授業の他、授業外での継続的なコミュニケーション活動、読むこと、書くことの活動も含め、計画的に英語のコミュニケーション能力の育成に取り組んでいます。幼小中レベルで日常的に英語に触れ、英語で表現する環境が創られ、英語学習への興味・関心も高まり、肝心のコミュニケーション能力も少しずつ向上が見られます。中には、かなり優れた能力を身につけている生徒もいます。
  
 英語教育大論争  
 これまで長い間、中学、高校で英語の授業について、教え方を巡って大論争が繰り広げられてきました。「英語が使えるようにならない授業は全く時間の無駄である」という批判に対し、「英語を日常的に使う必要がない子ども達にとって、授業では、英語の読み、書き、文法学習で十分である」という反論です。専門家、英語教師が二つの相反する英語の指導方法について、実に多くの議論を費やしてきました。皆さんもなるほどと思うはずです。40年程前の国会議員・平泉渉氏、上智大学・渡部昇一両氏による論争が有名です。
 近年、この論争にようやく決着がついたように思われます。文科省の最近の方針が明確に実践的な英語教育へと舵をきり、専門家や現場の英語教師そして多くの国民も「国際化の流れの中で、実践的な英語教育はやはり必要である」と考えているように思います。何より、言葉をコミュニケーションの道具として学ぶことの重要性が認識されてきたように思います。子どもたちにとっても、英語によるコミュニケーションを楽しみたいという願いが叶えられ、適切な方法による英語教育により、子どもたちの柔軟な頭脳を容易に活性化させ、スムーズに英語の実践的なコミュニケーション能力を高めることができるでしょう。

 英語学習の目的
 今日、実践的な英語の力を高めようと考えている学生、社会人は実に多く見られます。英会話学校に通う人や英語検定試験の受験者の増加がそれを表しています。幼小中学校のレベルでも塾等で英語を学ぶ子どもが増えています。それでも、実際に仕事で英語を使う人の数は限られていますし、「なぜ、英語を勉強するの?」という疑問は残ります。「英語は世界に通じるドアを開けるためのキーである」、とかつてあるALTが言いました。英語を学ぶことで外国の文化や歴史を知ることが可能になり、視野も広がり、知識や経験も増えます。その上、英語を話すことができればより多くの外国人と知り合え、自分の世界観、生き方も変わります。
 インターネットやTVやスマホ等の電子機器の普及により英語に触れる機会が増え、以前より英語を簡単にしかも楽しく学べる環境が整ってきました。英語を聞き、話すことはそれほど難しくはないのです。要は方法と環境なのです。今後は入試の見直しもなされ、そして先生方や子どもたちの海外研修の機会も増えるでしょう。


                                     双葉町教育長 半谷 淳