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学校教育の充実を目指して(その33)_教育長メッセージ(2016年11月1日)

学校教育の充実を目指して(その33)_教育長メッセージ(2016年11月1日)
(2016年11月1日更新)

 今年4月に実施された全国学力テストの結果が届きました。町立学校の中学3年生、小学6年生が受検し、全体として学習の成果が見られるようです。中学生はほぼ全教科全国平均を上回り、小学生もかなり努力の跡が見られます。個別にみれば、全国平均を10ポイント~20ポイント上回っている小中学生が見られます。先生方の指導の工夫、特に個別学習や学習機器の活用、放課後学習会等によるものだと考ています。 

 町立学校に在校する子どもの数は現在40名(幼稚園8、小学校20、中学校12)です。今年度4月より5名(幼1、小1、中3)増えました。次年度への入学希望者も出てきています。詳細は、町のホームページをご覧下さい。お子様の町立学校への入学、教育の相談については、是非教育総務課へ。不登校傾向や発達障がい等、様々な問題に全力で対処していきます

※担当:横田指導主事 TEL:0246-84-5210


 評価と信頼について 

 

 町立学校の成果と評価

 双葉町立幼小中学校のこの間の入学者の増加や子どもたちの落ち着いた学校生活、学習面やスポーツ・芸術面での様々な活躍については何度か触れましたが「小さな成果がいくつか見られた、子どもの数は依然として40人という少人数であり、100人程度の学校規模になれば十分な成果として認められる」と考えています。この点については様々な意見があり、評価も分かれるのではないか、と思っています。ただ、ここまでに至るまでの関係者の努力、町立学校に対する思い、子どもたちの教育に対する熱意については十分に評価に値するであろう、と考えます。町の学校教育の責任者として全力を尽くしてきたつもりですが、自分以外の多くの人々の努力や熱意の総和としての今があると思います。

 
 町立学校以外の子どもへの支援   

 いわき市の町立学校の開校以前に南台での放課後学習会を開設しましたが、以来3年が経過し、ここでも子どもたちの学習習慣形成、学力向上に成果が見られていると思います。また、全国に避難している多くの子どもたちへの支援策として、幼稚園の授業料等の補助及び学用品や給食費等の就学援助(全国の約300名)や県内での放課後学習会の参加機会の案内(双葉郡内各教育委員会が県内14カ所で開設している)以外に毎年夏に実施している「集まれふたばっ子」の絆作りのイベントも企画しています。今年度は更に全国に避難している中学生対象に「海外研修旅行」も復活させました。他にも、学校生活に関する相談が時折寄せられ、その都度対処しています。一方で「町立学校に通う子どもたちが恵まれすぎている、他の子どもたちにも、特に学習面での支援を」という声も聞かれます。現状で考えられる支援を精一杯取り組んでいますが、今後どのような支援ができるか検討していきたいと思います。

  
 評価の内容

 これまでの子どもたちの教育全般について、様々な評価の声が寄せられました。おおむね自分達の努力に対して納得できる評価を頂いていますが、中には、「双葉町以外の子どもたちが通学する学校は双葉町の学校と言えないのでないか。」、「40人程度の少人数では、子どもたち同士の触れ合い、競争が生まれない、もっと増やすべき」等の意見も聞かれました。評価は自由であり、どのような意見も許容されるはずであると受け止め、寄せられた要望、意見については一つひとつ丁寧に答えてきたつもりです。中には「まったく評価しない」という厳しい意見も見られますが「果たしてそうなのか。一面的な見方に過ぎないのではないか」という疑問を持つに至りました。 


 正しい評価と態度  

 そもそも人の評価、物事の評価というものは、一面的、一時的なものであってはならないはずですが、往々にして人は誤った判断をしてしまいがちです。そしてこの誤った評価のために、それまで築いてきた互いの信頼関係がくずれてしまうことがよく見られます。人や組織がどのような努力をしてどのような成果があったのか、ということの理解が不十分だからだと思います。そのような評価はやはり適切ではなくうわべだけのものになってしまいます。その上で、これまでの自分達の努力を適切に評価して欲しいと願うのです。

 私達は人と人との関係の中で常に生きています。家族であれ、友人であれ仕事の同僚であれ、常に互いの良好な関係性を維持するためには、誠実な態度、話し合いを通じて理解し合おうとする基本的な態度が必要となります。そうした態度、考え方を形成する土台として人の評価、物事の適切な評価があるのだと思います。時に自分の意見や価値観と異なる場面がでてきたとしても、相手の行為や考えそして自分に対して相手はどのような態度で接してきたのか、という多面的な視点で物事を考えること大切なのではないでしょうか。  

双葉町教育長 半谷 淳