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学校教育の充実を目指して(その35)_教育長メッセージ(2016年11月22日)

学校教育の充実を目指して(その35)_教育長メッセージ(2016年11月22日)
(2016年11月22日更新)

 12月3日、郡山市ビッグパレットにて、「第3回ふるさと創造学サミット」が開催されます。双葉郡内の小中高校生の代表の子どもたちによる、学習発表会です。それぞれの「ふるさと」について、主体的、創造的な学びの様子が十分に感じ取れ、驚き、感動する場面が期待されます。また、双葉郡の学校教育の復興を目指す取り組みとして全国的に注目されています。是非、会場に足を運んで頂きたいと思います。

 いわき市で町立学校に在校する子どもの数は現在40名(幼稚園8、小学校20、中学校12)です。今年度4月より5名(幼1、小1、中3)増えました。次年度への入学希望者も出ており、子どもの数は更に増えそうです。詳細は、町のホームページをご覧下さい。お子様の町立学校への入学、教育の相談については、是非教育総務課へ。不登校傾向や発達障がい等、様々な問題に全力で対処していきます

※担当:横田指導主事 TEL:0246-84-5210


 帰還後の学校教育について 

 

 郡内各町村の動向
 前回「双葉町復興町民委員会」について述べましたが、今回は「帰還後の学校教育」について現時点での考えを述べたいと思います。
 現在、郡内の町村で原発事故による避難が解除され帰還を果たしている町村は川内、広野、楢葉の3町村で、来年は葛尾村が帰還する予定です。学校の状況について言えば、川内、広野は既に元の校舎で再会しており、楢葉は来年度、葛尾村は2年後の再開を目指し、他町村は未定のようです。特徴的なことは、帰還後の学校再開時には子どもの数が激減し、現在よりも更に困難な状況が生まれているということです。郡内の教育長始め関係者は、どうすれば子どもが集まるか頭を悩ませています。
 
 双葉町立学校の今後
 わが町の学校はどうかと言えば、他町村の状況を見れば、当面いわき市の仮設校舎での教育を充実させ、帰還後は予想される少数の子どもたちを近くの町の学校に通わせるという案が現実的ではないか、と思います。国や県は、こうした状況を鑑みて様々な支援策を考えています。帰還する子どもの数が増えた時には、双葉町での学校再開も当然ながら考えない訳にはいきません。いわき市と双葉町に二つの町立学校を開校することもあり得るかも知れません。また、他のアイデアとして、郡内の学校を一カ所に集約する、例えば富岡以北の学校を1つの町の学校に集約するのです。こんな構想が出てくるのも、今日の厳しい現状を考えればやむを得ないことです。むしろ、様々なアイデアを考えた方が選択肢が増えて面白い、と言えるのではないかと思います。

 第2のふたば未来学園高等学校
 1昨年4月、広野町に開校した「ふたば未来学園高等学校」は、当初の心配(「子どものいない双葉郡内に学校を作ってどうするのか」、「原発の汚染水問題を抱える双葉郡に学校を作る必要はない」等)をよそに、この2年間定員を上回る志願者があり、国や県の支援を受けこれまでにない新しい教育を展開しており、内外から注目されています。平成31年には併設中学校も誕生し、驚くほど充実した施設や環境の整った新校舎で、更に飛躍が期待されるところです。同様のコンセプトを持つ学校をもう一つ郡内に作ったならば、きっと子どもが集まるに違いない」と考えますが、いかがでしょうか。「ふたば未来学園高等学校」には郡内外から生徒が集まり、寮も完備しています。開校2年目の今年は、郡外の入学者が増えているようです。今後の郡内の学校の在り方の大きなヒントにすべき内容だと思っています。
 
 復興に必要なビジョンと支援策
 前回も述べましたが、町の復興を考える際に大切なことの一つとして、復興へのイメージを膨らまこととそのためのビジョンを持つこが挙げられます。学校を再開させ多くの子どもを入学させることは大変困難であることは誰もが考えています。一方で、それぞれの町村の復興を考える際に若い世代や子どもを帰還させることは、インフラ整備や事業の再開同様に最重要課題として位置づけられるべきものです。つまり、学校再開は町村の復興とリンクさせて考えなければいけません。「双葉町復興町民委員会」では、震災前とは明らかに異なる、言わば新しい街づくりのイメージやビジョンが示されていますが、当然のことです。学校もこれまでとは異なる視点で、「ふたば未来学園高等学校」の成功事例も参考にしながら、魅力ある教育、様々な領域の著名人による新たな応援団、更には充実した施設・設備、寮等を整備することで、保護者や子どもたちにアピールすることができるのではないか、と考えています。
 そして魅力ある教育により、国内外で活躍できる能力開発、困難な状況を生き抜く態度や意欲の醸成、復興を担う人材育成が急務です。今後の教育の在り方を今から考えていかなくてはいけないのです。前例無き被災地には、前例無き支援、大胆な復興ビジョンが必要です。国や県の支援を得ながら、町立学校の今後の様々な復興ビジョンを、町民の多くの皆さんと共にイメージしていきたいと思います。
 

双葉町教育長 半谷 淳