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町長メッセージ_令和元年11月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和元年11月1日
(2019年11月1日更新)
町民の皆さまへ

 日に日に秋の深まりを感じる季節となりました。
 10月12日、13日にかけて日本列島を縦断した大型台風19号が各地で記録的な大雨を降らせ、河川の氾濫や堤防の決壊、土砂崩れなどが相次ぎ、想像を絶する甚大な被害をもたらしました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、町民の皆さまをはじめ被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 さて、9月11日に第4次安倍第2次改造内閣が発足し、双葉町の復興に関係が深い復興大臣、環境大臣、経済産業大臣が交代しました。
 9月17日には小泉進次郎環境大臣がいわき事務所を訪問され、佐々木清一町議会議長とともに懇談しました。私から小泉環境大臣に「双葉町は被災市町村の中で唯一避難指示が解除されておらず、他の被災自治体とは復興の状況が違っており、さまざまな多くの課題を抱えている。また、新たな復興のステージを迎えており、復興財源や支援のあり方などが模索されていることから、双葉町が取り残されることがないよう覚悟を持って復興の道筋をつけていただきたい」とお願いしました。
 9月18日には菅原一秀経済産業大臣(当時)、田中和德復興大臣がそれぞれJR双葉駅周辺を視察され、双葉町コミュニティセンターにて懇談いたしました。両大臣には「現状をよく視察され、状況を理解していただき、各種復興事業が停滞することなく双葉町の復興が成し遂げられるまで継続した支援をお願いしたい」と申し上げました。
 9月27日、双葉町放射線量等検証委員会の田中俊一委員長から検証結果に関する最終報告書を受け取りました。来年春頃の先行的な避難指示解除を目標とする地域の放射線量について、「解除に当たっては、線量は十分に低減していると判断する」との報告内容でした。ただし、除染していない区域からの影響で一部に線量が高い部分もあり、早急に除染に着手して線量の低減化を図るべきとのご指摘もありましたので、環境省に対応を求めながら、報告書の提言を実現できるよう体制を整え、来年春頃の先行的な避難指示解除や令和4年春の特定復興再生拠点区域全域の避難指示の解除を目指したいと考えております。
 10月1日には、田中復興大臣をはじめ多くの来賓の皆さまのご臨席を賜り『町民の皆さんの帰還』を目指す環境整備事業として、JR双葉駅西側第一地区一団地の復興再生拠点市街地形成施設事業の安全祈願祭と起工式を執り行いました。令和4年春に帰還を希望する町民の皆さまや就業者を対象に戸建て住宅32戸、集合住宅56戸を建設する予定です。新たな双葉町としてのスタートを切る地区として、規模は小さくても豊かな暮らしができるよう整備してまいります。
 今年度の町政懇談会は、今月7日から県内外11カ所で開催いたします。避難指示解除についての説明も併せて行いますので、ぜひお近くの会場に足をお運びいただきますようお願いします。
 冬に向かう時節ですので、風邪などひかぬよう体調管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

 双葉町長 伊澤 史朗