東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故から,2年3か月以上が経過しました。町民の皆さまにおかれましては,今なお苦しい,先が見えない避難生活を強いられ,多くのご苦労,ご心労をおかけしております。震災及びその後の避難先で無念の思いの中で亡くなられた皆さまのご冥福をお祈りしますとともに,被災された皆さまに対して哀心よりお見舞い申し上げます。
今,双葉町は,震災及び原発事故から2年3か月が経過したものの,巨大地震と大津波,原発事故による複合災害から,双葉町を復興・再興していく道は険しく,まだまだ長い年月がかかるものと見込まれます。こうした中,町民の生活再建と町の復興に向けた道のりを示す,「復興まちづくり計画」の策定が必要とされていました。
この「復興まちづくり計画」については,昨年7月から「双葉町復興まちづくり委員会」において,熱心な議論を重ねられ,5月8日,三井所委員長から私あてに,「双葉町復興まちづくり計画(第一次)案」のご報告をいただきました。「7000人の復興会議」で得られた多様で示唆に富む数多くの意見・提案と,「住民意向調査」による町民の皆さまの意向を踏まえた,町民の思いが込められた計画案がとりまとめられたものと思います。三井所委員長,鈴木副委員長,岡村副委員長はじめ,委員の皆さまの10か月にわたる熱心な審議に改めて敬意を表します。
委員会から報告をいただきました計画案につきましては,5月に実施しました町政懇談会においてご説明申し上げるとともに,書面による意見も募集したところ,計画案に記載された施策の実施に係る意見を中心として多くの御意見をお寄せいただきました。改めて意見をお寄せいただいた町民の皆さまに,厚く御礼申し上げます。いただいたご意見も踏まえ,委員会から報告いただいた「双葉町復興まちづくり計画(第一次)案」を尊重して,ここに「双葉町復興まちづくり計画(第一次)」を決定することといたしました。
今後,「双葉町復興まちづくり計画(第一次)」に基づき,計画に記載された施策の実現に向けて,町民の皆さまとともに全力でまい進してまいりますので,今後とも町民の皆さまのご協力をお願い申し上げます。
平成25年6月25日
双葉町長 伊澤 史朗