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町長メッセージ_令和5年10月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和5年10月1日
(2023年10月1日更新)

 町民の皆さまへ

 

 10月、実りの秋を迎えました。

 秋は台風が襲来する季節でもあります。9月8日の台風13号により浜通り地方でも線状降水帯が発生し、短時間に激しいが降り続き、河川の増水、低い土地への浸水、土砂崩れなど甚大な被害を及ぼしました。

 改めて災害対策の強化、防災意識の向上に向けた取り組みの必要性を感じました。

 

 さて、8月25日、伊藤哲雄町議会議長とともに大熊町と合同で自由民主党東日本大震災復興加速化本部、環境省、復興庁、経済産業省に対し要望活動を行いました。双葉町、大熊町は東京電力福島第一原子力発電所の立地自治体であり、これから本格的な復興・再生に向けて取り組まなければならない段階で、道のりは長く険しいものがあります。30年から40年かかる廃炉作業や苦渋の決断による中間貯蔵施設の受け入れ、8月24日より開始されたALPS処理水の海洋放出に伴う新たな風評被害の懸念など、他の被災自治体や周辺自治体と比べても厳しい状況に置かれ、復興のステージが大きく異なっています。自由民主党並びに国の関係機関には、その特殊かつ厳しい状況をご理解いただいた上で引き続き、復興を成し遂げるまで継続した支援を強く要望しました。また、希望する町民の帰還に向けた早急な取り組みや支援を行うとともに、町内全域の避難指示解除に向けて、除染や建物解体、撤去について一層のお力添えをお願いしてまいりました。

 

 8月30日に双葉町役場において中野地区復興産業拠点内に進出したアパレルメーカーであるフレックスジャパン株式会社(矢島隆生代表取締役社長)が「生まれ変わる」をテーマに募集した「ひなた短編文学賞」の受賞作品を発表し、表彰式が行われました。文学賞は衣料品再生のための縫製工房「ひなた工房双葉」が7月に開業した記念として実施されたものであり、ひなた工房双葉も双葉町もともに「再生」をキーワードとしているために企画されたということです。応募作品は817点に上り、その中から町長賞として郡山市の蒼月友さんの作品「愛を紡ぐ細胞」を選ばせていただきました。応募作品のすべてを読ませていただき、切なさに涙するもの、資源循環を示唆するもの、感謝の念が込められたもの等、様々な切り口での「生まれ変わる」を感じさせられる素晴らしい作品の数々でした。双葉町も今まさに復興して生まれ変わろうとする途上にありますので、「ひなた短編文学賞」をきっかけに、一人でも多くの方に双葉町に関心を持ってもらい、生まれ変わる双葉町の姿を見ていただきたいと願っています。

 

 今月12日から双葉町を皮切りに県内外11会場で町政懇談会を開催いたします。町政全般について町民の皆さまの率直なご意見やご要望等をお伺いし、今後のまちづくりに反映していきたいと思いますので、お近くの会場にお越しいだだきますようお願いいたします。

 

 過ごしやすい季節になりましたが、新型コロナウイルス感染者がまた増加傾向にあることから、基本的な感染対策の徹底など、健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

 

 双葉町長 伊澤 史朗