(2016年10月1日更新)
実りの秋を迎えました。9月には相次いで大きな台風が日本列島を襲い、岩手県や北海道など北日本に甚大な被害をもたらしました。昨年は茨城県で鬼怒川が、宮城県で渋井川が氾濫し、大災害をもたらしたことは記憶に新しいところです。双葉町内の台風の被害は確認されなかったものの、災害はいつどこで起こるかわからないことを改めて肝に銘じました。
以前から福島県に要望しておりましたアーカイブ拠点施設について、8月29日に県の新生ふくしま復興推進本部会議において、要望どおり双葉町への整備が決定されました。アーカイブ拠点施設へ多くの人が訪れることは、大震災と原発事故という複合災害によってもっとも深刻な被害を受けた町の一つである双葉町の復興の加速化につながるものであると考えております。今後、県には町と十分な協議をしながら、情報発信拠点にふさわしい施設を整備するよう求めていきたいと考えております。
また、9月6日には、独立行政法人都市再生機構と「双葉町内復興拠点の整備等の復興まちづくりの覚書」を締結いたしました。この覚書は、復興まちづくりに関する計画、調査、設計等に関し、機構から技術的な助言及び提案やノウハウの提供その他の技術的支援を受けるために取り交わしたもので、双葉町の復興拠点整備等の一層の加速化を図ってまいります。
これまで内装・設備等の改修を進めてきた双葉町コミュニティーセンターの工事が完了し、9月10日から双葉町の帰還困難区域では初めてとなる町内の一時立ち入りの際の休憩施設として利用が開始されております。一階の多目的スペースを開放し、水洗式トイレや飲料水の提供が可能になっておりますので、一時立ち入りの際には、お立ち寄りいただきたいと思います。
また、国道6号沿いの田中合名会社のガソリンスタンドも再開いたしました。
少しずつではありますが、復興に向けた取り組みが実現に向かって進んでいると感じています。
10月2日には震災後初めての双葉町敬老会をスパリゾートハワイアンズで開催いたします。バスでの送迎もありますので、多くの高齢者の皆さんのご出席をお待ちしております。アトラクションとして木村友衛歌謡ショーも予定しておりますので、双葉町を思い出しながら懐かしい歌をお聴きいただきたいと思います。
また、10月14日からは県内外14カ所で町政懇談会を開催いたします。広く町民の皆さまの意見を町政に反映する機会ですので、ぜひご出席いただきご意見やご提言をお聞かせ願いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
過ごしやすい季節になりましたが、寒さに向かう時節ですので、健康管理にはくれぐれもご注意されますようお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗