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町長メッセージ_平成29年8月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成29年8月1日
(2017年8月1日更新)
 夏の訪れとともに南相馬市雲雀ヶ原祭場地において、国指定重要無形文化財の相馬野馬追が開催されました。今年は、舘下明夫教育長が相馬野馬追執行委員会副執行委員長代理として初陣を果たされました。避難生活が長引く中で、伝統行事の継承にご尽力いただいています関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。

 7月初めには、積乱雲が次々と発生する線状降水帯による記録的な豪雨が九州北部に甚大な被害をもたらしました。自然の脅威になすすべもなく、壊れた家屋や避難所で過ごす被災者の皆さんの映像が映し出されるたびに6年前の東日本大震災のことを思い出し、胸が痛みました。
 平成26年8月には広島県で死者74名となった大規模な土砂災害が、平成27年9月には鬼怒川が決壊するなど関東・東北豪雨災害が発生。平成28年4月には熊本地震が起きるなど毎年のように想像を絶する自然災害が発生しています。全国に避難している町民の皆さまの安否を心配しながら、いつどこで発生するかわからない災害への備えについて、対応策を講じていかなければならないことを肝に銘じた次第です。

 7月6日にはいわき市錦町に建設中だった特別養護老人ホーム「せんだん」と認知症高齢者グループホーム「せんだんの家」が完成し、開所式と内覧会が行われました。広々とした空間で室内環境も整備され、入所される皆さんにとって充実した施設になっております。避難先で福祉施設の利用が年々増えている中、安心して高齢者の方々が利用できる介護保険施設として、その役割を担っていただけるものと期待しております。

 7月11日、12日には平成30年度の国の予算編成を前に、佐々木清一町議会議長、岩本久人町議会副議長とともに要望活動を行いました。
 国の関係機関は、復興庁、環境省、経済産業省、国土交通省、文部科学省、厚生労働省、自由民主党復興加速化本部、公明党復興加速化本部、さらに福島県選出国会議員事務所を回り、大臣や副大臣の町の現状を説明し、双葉町の復興に向けた重点事項について要望書を手交いたしました。
 町としては、間もなく「特定復興再生拠点区域復興再生計画」の申請をし、国の認定を受けた後、除染、インフラなどの整備に一体的に取り組み、帰還困難区域での復興、再生に向けた環境整備の加速化を図ってまいりたいと考えております。

 暑さの厳しい時節です。熱中症など健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。
 8月はお盆の月です。ご先祖様や亡くなられた方々に対しまして心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、双葉町の復興を見守っていただきたいと思います。

双葉町長 伊澤 史朗