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町長メッセージ_平成29年9月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成29年9月1日
(2017年9月1日更新)
 夏も終わりに近づき、少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。

 8月2日、双葉町議会全員協議会において双葉町内でも比較的線量の低い、JR双葉駅を中心とした周辺約555ヘクタールを整備する特定復興再生拠点区域復興再生計画案について説明を行い、議員の皆さまからご意見をお伺いし、承認をいただきました。
 さらに8月3日には行政区長会を開催し、区長の皆さまからも計画案についてご意見をお伺いいたしました。
 それぞれから「双葉町をなくさないためにも町の復興を前に進めてほしい」、「5年後に町民を帰還させるのには不安がある」、「役場はどうするのか」などのご意見がありました。避難指示解除については、インフラ整備の進捗状況などを見て、皆さんのご意見を聞きながら議会との協議を経て、慎重に判断していくつもりであります。また、計画案の約555ヘクタールがすべてではなく復興の第一段階として、国費による除染とインフラの整備を一体的に進めるものであり、今後ともこのエリアを段階的に広げていくよう国に求めていく考えです。
 計画案については8月4日に福島県庁で開催された新生ふくしま復興推進本部会議で原案のとおり県の同意をいただきました。先月、計画を国へ申請し、現在、国の認定を待っているところです。
 この計画が認定されれば「双葉町復興まちづくり計画(第二次)」に基づき、魅力のある住環境と確固たる産業基盤を兼ね備えた町の再興を図ることになります。そして、この計画の実現のためには、町民の皆さまの深いご理解とご協力が不可欠であり、一層のご支援をお願いいたします。

 8月3日には安倍内閣の第三次改造が行われ、双葉町の復興に関係が深い環境大臣が交代しました。吉野正芳復興大臣、世耕弘成経済産業大臣は引き続き任務に就かれることになり、復興が停滞することなく取り組んでいただけるものと安堵したところです。
 8日には、震災後9番目の環境大臣となった中川雅治環境大臣がいわき事務所を訪問されました。中川大臣は環境省事務次官に就かれていたこともあり、ご期待を申し上げるとともに「双葉町の現状を視察し、状況をよく理解して、被災者の声にしっかりと耳を傾け、復興の加速化に全力を注いでほしい」と要望書を手渡し、強くお願いいたしました。

 8月4日から11日まで、舘下明夫教育長を団長として、震災後2回目となるニュージーランド海外研修を行った12人の中学生が無事に帰国いたしました。外国の自然や言語、文化に触れ、一回り成長した子どもたちの姿が見られました。この経験は必ず子どもたちの大きな力になると信じてやみません。

 夏から秋へと季節が移り変わります。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗