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町長メッセージ_平成29年2月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成29年2月1日
(2017年2月1日更新)

 新しい年を迎えてから早いもので一カ月が経ちました。町民の皆さまは避難先でどのようなお正月を迎えられたでしょうか。震災前には郡山海岸に集い、水平線に昇る初日を拝み、願いを込めながら新年を祝ったことを思い出します。
 
 1月3日、いわき市において平成29年双葉町成人式を挙行し、72人の新成人に成人証書を授与いたしました。新成人からは震災後の不安な生活や双葉町の思い出、将来の希望について話がありました。さらに双葉町の復興に携わりたいとの声も聞かれ、町の復興に対して意を強くしたところであり、ご自身の努力やご家族の支えにより困難にも負けず立派に成人されたことに改めてお祝いを申し上げます。
 また当日は賀詞交換会を開催し、国、県、町議会議員等、多くの方々に出席いただきました。

 1月4日の仕事始めには、町の復興を祈願し、双葉ダルマに目入れを行いました。職員に対し、本年は昨年策定した双葉町復興まちづくり計画(第二次)の具現化に向けて各種取り組みを実行する新たなステージなので、各課連携のもと一丸となって取り組むよう訓示を行いました。
 また同日、東京電力ホールディングス(株)廣瀬直己代表執行役社長がいわき事務所を訪問した際に双葉町としての要求書を渡しました。要求書の内容は、
・早期かつ着実な廃炉の実施
・放射性物質の飛散防止等、廃炉に係る安全対策の徹底
・作業員の教育・訓練の徹底
・迅速かつ確実な情報の発信
・東京電力ホールディングス(株)福島復興本社の双葉町中野地区への移転
・技術者研修拠点等の形成
・町民の被害実態に即した賠償の実施
・農林業者等に対する営業損害に係る賠償
・町有財産(土地・建物)に係る損害賠償方針の早期提示
の9項目について強く要求いたしました。
 
 1月7日、8日の両日には新春恒例の双葉町ダルマ市が、いわき市南台仮設住宅内のイベント広場で盛大に開催されました。巨大ダルマ引きや町芸術文化団体連絡協議会による芸能発表などが行われ、県内外からの多くの町民の方々で賑わいました。今年も夢ふたば人のご尽力により開催されたものであり、今後も伝統の継承に対して町としてしっかりと支援していきたいと考えています。
 
 1月10日には、大熊町とともに双葉・大熊両町の意向を最大限尊重した「特定復興拠点」整備計画の認定と、帰還困難区域全域の避難指示解除に向けた取り組みの継続に関する要望書を今村復興大臣、山本環境大臣、高木経済産業副大臣に手渡しました。
 本年3月末には、JR双葉駅西地区の約40ヘクタールの本格除染が完了する予定であり、町の復興拠点の一部として整備を具体化してまいります。引き続き町民の皆さまの生活再建、町の復興・再興に努めてまいりますのでご理解とご協力をお願いいたします。


双葉町長 伊澤 史朗