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町長メッセージ_平成30年8月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成30年8月1日
(2018年8月1日更新)
 暑い日が続いていますが、町民の皆さまにおかれましてはお元気にてお過ごしでしょうか。

 6月23日、いわき市勿来酒井地区に福島県営復興公営住宅勿来酒井団地、双葉郡立勿来診療所、高齢者等福祉施設、商業施設等の生活関連施設を併設した町外拠点が概ね完成したことから、実行委員会の主催によりオープニングイベントが開催されました。関係者の皆さまのご尽力に深く感謝申し上げます。

 6月27日、いわき市と双葉地方町村会の要望活動で上京していた際に浪江町の馬場有町長が逝去されたとの訃報が届きました。体調を崩し治療に専念するために任期途中で辞表を提出されたとのことでしたが、あまりの早さに愕然とし、深い喪失感を禁じ得ませんでした。馬場町長は、平成19年に町長に就任され、平成23年の東日本大震災による大津波で浪江町の請戸地区が壊滅的な被害を受け、翌日には福島第一原子力発電所の事故による全町避難という大変な状況のもと町の復興の先頭に立って命がけで取り組んでこられ、同じ双葉郡の首長として学ぶことが数多くありました。昨年発生した十万山の山林火災の際には災害対策本部に一緒に詰めながら町の復興について色々な話をしたことなどが思い出されます。謹んで哀悼の意を表しますとともに、これまでのご功績を偲び心から安らかなるご冥福をお祈りいたします。

 7月2日には平成31年度の国の予算編成を前に、佐々木清一町議会議長とともに要望活動を行いました。復興庁、農林水産省、環境省、経済産業省、国土交通省、総務省、公明党復興加速化本部、さらに福島県選出国会議員事務所を回り、大臣や副大臣、政務官の方々に町の現状を説明し、避難指示解除など双葉町の復興に向け町の意向を重視した重点事項について要望書を手交いたしました。

 昨年7月に線状降水帯による記録的な豪雨が九州北部に甚大な被害をもたらし、今年もまた7月に西日本を中心とした記録的短時間豪雨により多くの尊い命が奪われました。自然の脅威になすすべもなく、浸水や土砂崩れなどで壊れた家屋や避難所で過ごす被災者の皆さんの映像が映し出されるたびに胸が痛みました。

 毎年のように想像を絶する自然災害が発生しています。全国に避難している町民の皆さまの安否を心配しながら、いつ、どこで発生するかわからない災害への備えについて対応策を講じていかなければならないことを改めて肝に銘じた次第です。

 今年も夏の風物詩である国指定重要無形民俗文化財の相馬野馬追祭が南相馬市原町区の雲雀ヶ原祭場地において開催されました。標葉郷の騎馬武者は8年ぶりに浪江町で出陣式を行い、小高神社を経て雲雀ヶ原祭場地を目指しました。避難生活が長引く中で、伝統行事の継承にご尽力いただいている関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。

 暑さの厳しい時節です。熱中症など健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗