(2023年6月1日更新)
町民の皆さまへ
6月を迎え、山並みの木々の緑が色濃くなり、過ごしやすい季節となりました。他の町では水田に植えた稲が風に揺れる美しい風景が見られ、双葉町でもいつかこのような景色が見られるようになってほしいと願わずにはいられません。
さて、中野地区復興産業拠点内には現在20件、24社の企業と立地協定を締結しているところです。4月12日には、京都府京都市に本社のあるドローンの製造、販売を行う株式会社ワールドリンクカンパニー福島サービスセンター新築工事の地鎮祭が行われました。4月22日には、岐阜県安八町に本社があり、撚糸製造、タオル販売を行う浅野撚糸株式会社双葉事業所の竣工式が渡辺博道復興大臣、小林茂樹環境副大臣がご臨席のもと行われ、出席しました。敷地内には、鉄骨2階建ての撚糸工場「フタバスーパーゼロミル」や、双葉ブランドのタオル「ダキシメテフタバ」などを販売する直営店「エアーかおる双葉丸」、さらに県内産食材を使ったパスタやドリンクが楽しめる「キーズカフェ」も併設されております。常磐自動車道常磐双葉インターチェンジから東に向かうと、産業団地の玄関口に浅野撚糸の双葉事業所があり、双葉町の復興のシンボルとなっているところです。工場内もガラス越しに見学できる造りになっていますので、町民の皆さまも町内に来た際には足をお運び、ご覧いただきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症については、5月8日から感染症法上の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行され、陽性者や濃厚接触者への一律の外出自粛の要請がなくなるなど、コロナ前の日常生活に戻りつつあります。今年のゴールデンウィークは、行動制限のない大型連休となり、海外など観光地への人出や飛行機、新幹線等の乗車率がコロナ前のように回復したということですが、町民の皆さまはどのような連休を過ごされたでしょうか。
5月3日には加須市において加須市民平和祭、騎西藤まつりが4年ぶりに開催され、出席しました。市民平和祭では安全・安心な平和な未来の暮らしを願い、平和な暮らしに感謝して利根川河川敷において全長100メートルのジャンボ鯉のぼりの遊泳が行われました。
また、騎西藤まつりでは、今年は3月に暖かい日が続いたせいか、藤の花の開花も早く、3日には花の見頃は過ぎていましたが、青空の下で相馬流れ山踊り保存会の皆さんによる踊りや、双葉町埼玉自治会、はなみずき婦人学級の皆さんによる「ふたば音頭」を久しぶりに見ることができ、大変うれしく感じました。
各行政区の総会も再開されており、都合のつく限り私も出席し、町の復興状況を説明するとともに、多くの町民の皆さまと交流を深め懇談し、新しいまちづくりにつなげてまいりたいと考えております。
間もなく梅雨の季節を迎えます。湿度が高く、気温の変化が激しい時期でありますので、町民の皆さまにはお身体に気をつけて過ごされますようお願いいたします。
また、5月5日には石川県能登地方で震度6強の地震により大きな被害が発生し、5月11日には、千葉県南部を震源とした震度5強の地震が発生していますので、町民の皆さまにおかれましても十分注意をし、各家庭において防災対策をお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗