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町長メッセージ_令和5年7月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和5年7月1日
(2023年7月1日更新)

 町民の皆さまへ

 

 まだ灯りの少ない双葉の夜空に天の川がひときわ美しく輝く季節となりました。双葉町内に戻って初めての夏を迎えます。

 

 6月2日、これまで幾度も国に要望してきた帰還困難区域の避難者がふるさとに戻れるようにする「特定帰還居住区域」の新設を盛り込んだ改正福島復興再生特別措置法が成立しました。これまで帰還困難区域の避難指示解除の対象は、特定復興再生拠点区域に限られていましたが、今回の改正により、復興拠点外への帰還を希望される住民がいた場合、住居及びその周辺やアクセス道路などを「特定帰還居住区域」に設定し、避難指示解除に向けた取り組みが進められるようになります。双葉、大熊両町の特定復興再生拠点区域外の一部地域で除染が本年度内に先行して始まる見込みです。

 また、帰還する住民について、当面は生活基盤ができた避難先と特定帰還居住区域での二地域居住を認めるよう求める文言、さらに、生活圏を幅広く捉えて除染の手法や範囲を決定すべきとの内容も付帯決議として明記されました。これは帰還困難区域の避難指示解除に向けた方針が示されていなかった区域において、帰還を希望する町民の皆さまのふるさとに戻りたいという希望を叶えるものであり、帰還困難区域全体の避難指示解除に向け大きく前進したものと捉えています。

 

 6月3日には公明党東日本大震災復興加速化本部の赤羽一嘉本部長はじめ公明党の議員の方々が町内を視察されました。帰還困難区域内にある三字行政区の農地等を見ていただき、住民が安心して帰還できるよう宅地はもとより、道路や集会所、墓地などの日常生活に必要な範囲を幅広く捉え、この先、先行除染が点や線的にならないよう効果的、効率的に実施することを要望しました。また、本格的な復興・再生に向けた取り組みを加速するためにもインフラ整備などのハード事業、帰還支援、移住・定住支援などのソフト事業への予算の確保が不可欠であることから、引き続きご支援くださるようお願いしました。

 

 町内の教育施設についてですが、5月29日に第1回双葉町学校設置検討委員会を開催しました。、委員は、学識経験者、町立学校長代表、地域社会関係者等の7人で構成し、双葉町の学校教育の在り方や町内での学校再開時期等について協議し、年度内に基本構想案をまとめていただきます。

 また、町内での学校再開に向けて校舎を新設する方針や、町内の主な公共施設の対応方針について6月6日開催の議会全員協議会において議員の皆さまに説明しました。検討委員会にて慎重に議論を重ねていただきながら、将来の双葉町の教育施設の在り方について決定していきたいと考えております。

 

 今年の夏も、梅雨明け後から厳しい暑さになりそうな予報が出ています。こまめな水分補給や十分な休息、エアコンなどの空調を適切に使って体調管理に気をつけて、暑い夏を乗り切っていただきますようお願いいたします。

 

 双葉町長 伊澤 史朗