(2023年8月1日更新)
町民の皆さまへ
気温の高い日が続いていますが、町民の皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。年々夏の気温が高くなり、暑さが厳しくなっていると実感しています。
双葉の夏と言えば、双葉海水浴場や相馬野馬追祭、盆踊りなどが夏のイベントとして思い出されるところですが、７月１５日に若い有志の皆さんが立ち上げた「未来双葉会」のご尽力により、JR双葉駅前で盆踊りが開催されました。盆踊りは先祖の供養として行われる行事ですが、町内で13年振りに盆踊りが再開し、懐かしい笛や太鼓の音色、盆唄にご先祖様も喜ばれたことと思います。帰還した町民の方や新たに町民になられた方、そして避難先から町民の方々が一堂に会し、双葉町でみんなが輪になって双葉町伝統の「相馬盆唄」に合わせて盆踊りが再開できたことは、感無量の思いであります。
さて、今月３０日で特定復興再生拠点区域の避難指示が解除になり住民の帰還が始まってから１年が経とうとしています。この１年を振り返ると町が大きく動き出した１年でした。昨年、８月２７日に役場新庁舎の開庁式が行われ、９月５日から行政機能が町内に戻り業務を再開しました。しっかりと双葉町の地に足をつけ、町内の現状を確認しながら、着実に復興の歩みを進めております。駅西側に整備をしている駅西住宅への入居が１０月１日から始まり、入居者の皆さんと町内に居住している方で自治会に準じる組織となる「双葉町結ぶ会」の立ち上げも行われました。住民相互の親睦と防災などに努めるとのことで、心強く感じております。
今年２月１日には双葉町診療所が開所して、新型コロナワクチン接種にも対応できるようになりました。
６月１２日には、ホテルARM双葉の西側に温浴施設と居酒屋、宿泊施設を備えた「さくらの里双葉」がオープンしました。町民の皆さんが一時帰宅した際や行政区の総会などにも利用できる施設となっております。
中野地区復興産業拠点には２０件、２４社との企業立地協定を締結しており、７月２６日に長野県千曲市に本社があり、衣料品リサイクル工房、販売などを手掛けるフレックスジャパン株式会社「ひなた工房双葉」が開所したことから、１７件が操業を開始しております。
８月３日には町産業交流センター内にコンビニエンスストアのファミリーマートがオープンします。
８月５日には双葉町消防団第1分団・第2分団それぞれの消防屯所が完成し開所式を行います。
JR駅東側についても現在、スーパー、飲食店の整備に向け設計が始まったところであり、入居事業者の公募を行い、令和７年度にオープンできるよう整備を進めてまいります。
今後も復興の階段を上り続けるとともに、歩みを加速してまいりますので、町民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
気温が高く、熱中症など体調を崩しやすい時期ですので、日ごろの体調管理に十分気をつけて、お過ごしください。
双葉町長 伊澤 史朗