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町長メッセージ_平成25年9月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成25年9月1日
(2013年8月29日更新)

大震災から2年6カ月を迎えて

~皆さまの生活再建を目指して~


 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から早いもので、まもなく2年6カ月となります。改めて今回の大震災と厳しい避難生活の中で、無念にも亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 これまでの間、私たち避難住民には国や東京電力の取り組みの成果がまったく見えず、生活再建や町の復旧・復興への道筋が遅々として明確に示されていない状況の中で、町民の皆さまは依然として厳しい避難生活を全国各地で送り続けています。

 役場いわき事務所を開設してまもなく3カ月となりますが、福島県や地元いわき市、双葉地方の各町村などと緊密な連携の下、関係各位の深いご理解をいただきながら、このいわき事務所を町民の皆さまの生活再建と町の復興を進める上での拠点と位置付け、今後町の復旧・復興に全力で取り組んでまいります。

 去る6月25日には双葉町復興まちづくり計画(第一次)を策定しました。町への帰還見通しが明確でない中、まず国の責任において、帰還見通しを示してもらうよう、復興庁などの関係省庁に強く要求しています。今後国が示す施策方針によっては、計画の見直しを柔軟に行う必要があると考えています。そして、町民の代表者・有識者で構成する「双葉町復興推進委員会」を新たに設置し、計画に記載された町民の生活再建やコミュニティの維持・発展、津波被災地域の復興など各種施策を具体化していきます。また、復興公営住宅の整備については、県・受入自治体との協議を重ねていきます。本年秋には住民意向調査を実施し、より詳細に町民の皆さまのご希望をお伺いする予定です。

 埼玉県加須市にある旧騎西高校避難所については、ここに入居されている方に、より健康で良好な環境で生活していただくため、これまで2回の意見交換会と借上げ住宅等の情報提供に関する説明会などを開催しました。入居者の意向調査を踏まえた上で、新たな借上げ住宅等への入居手続きを関係機関連携の下、進めているところです。

 双葉町の幼稚園、小中学校については、来年4月の再開を目指し、先月保護者へのアンケート調査を行いました。双葉町の復興を担う子供たちを自らの町の学校で学んでいただくことは、非常に重要なことですので、今後さらに保護者等の意向を具体的に確認し、学校再開を実現させる考えです。

 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業は、燃料取出しや地下の汚染水問題の対策など大変厳しい状況にあります。国の責任において廃炉作業を進めることを強く要求していきます。町民の皆さまの当面の生活再建に関わる損害賠償や復興公営住宅などの重要課題に取り組んでまいりますので、町民の皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。



双葉町長 伊澤 史朗