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町長メッセージ_平成26年2月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成26年2月1日
(2014年2月3日更新)
 1月4日、いわき市において平成26年双葉町成人式を挙行し、72人の新成人に成人証書を授与しました。新成人の代表からは「家族、友人や地域の人々とも離れ離れになったが、生まれ育った双葉町とかけていただいた恩情をいつまでも忘れず、できることからお返ししていきたい」と心強い誓いの言葉がありました。新成人の皆さまも大変なご苦労があったと思いますが、これまでの苦難を乗り越えて「ふるさと双葉」の復旧・復興を共に願い、共に取り組んでいただきたいと考えています。
 新春恒例の双葉町ダルマ市が、1月11日、12日の2日間、いわき市南台仮設住宅内で開催され、県内外に避難する多くの町民や地元の方々などで賑わいました。震災後3回目となるダルマ市は、夢ふたば人のご尽力で開催されたものであり、町としても今後長い伝統を継承していくための取組みをしていきたいと考えています。
 原子力損害賠償については、昨年12月26日に紛争審査会が、中間指針第四次追補を決定しました。今回の第四次追補では、町がこれまで審査会に対して要求してきた成果として、双葉町にあっては帰還困難区域と避難指示解除準備区域の区別なく、精神的損害の一括賠償及び住宅の確保に係る追加賠償については、町内全体が同様の取扱いとなります。
 また、田畑に係る損害賠償請求も始まっていますので、請求権を行使していただくようお願いいたします。
 さらに、1月6日に東京電力(株)廣瀬直己代表執行役社長がいわき事務所を訪問した際に、原子力損害賠償の完全実施などについて要求を行いました。特に、第四次追補で追加賠償の指針が示されたことを受け、早急に支払手続を進めること、また、住宅確保損害の賠償に当たって、取得した住宅のリフォーム費用等を含めて、住宅確保損害の範囲を広くとらえるようにすることなどを強く求めたところであります。
 埼玉県加須市の旧騎西高校避難所については、昨年12月27日に入所者全員が退所いたしました。これまで多くの町民や役場機能の受入れと避難者支援に多大のご尽力をいただいた埼玉県、加須市など関係機関の皆さまに衷心より厚く感謝申し上げる次第であります。今後は、施設を原状に戻した上で今年度内に避難所を閉鎖する予定としております。
 現在、中間貯蔵施設や幼稚園・小中学校の再開、復興公営住宅を中心とする町外コミュニティの拠点づくり、介護施設の再開など、町の復興に関わる課題が山積しています。今年は双葉町にとって本当の意味での「復興元年」の年にしていきたいと考えておりますので、引き続き町民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗