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震災から3年を迎えて(町長メッセージ)_平成26年3月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

震災から3年を迎えて(町長メッセージ)_平成26年3月1日
(2014年3月1日更新)
 突然私たちを襲った東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から今月11日で、3年を迎えます。全国各地に避難した双葉町民の皆さまの一日も早い生活再建と、ふるさと双葉町の再興のために、日々全力で諸課題の対応に取り組んでいるところです。
 国が計画している中間貯蔵施設については、昨年12月国から施設の建設受入れ要請を受けた後、先月4日に開かれた県と大熊町・双葉町との会議の中で、福島県知事から「今後の双葉郡の復興を進めるためには、その規模をできる限り小さくすることが望ましい。大熊町・双葉町に対しては、12月の要請時と計画面積が変わらない前提で両町に集約する方向で、施設配置計画案を再検討するように国に求めていく」との考え方が示されました。さらに、7日に開かれた県と双葉地方8町村との会議でも改めて中間貯蔵施設の再配置案と管理型処分場について意見交換を行ったところです。町の考えとして、施設を集約する話と、建設受入れの是非の判断は別であることについて、まず県に強く申し入れしたところであります。
 今後、施設受入れの是非を判断するにあたっては、12月の要請時と計画面積が変わらないことを前提に、まず国から町民の皆さまに施設の計画内容を細部に亘って説明をしてもらうこと、さらに議会と町民の皆さまのご意見を十分にお聞きした上で、今後も福島県・大熊町などとの連携を図りながら、慎重に対応していく考えですので、町民の皆さまにはご理解を賜りますようお願いいたします。
 次に、双葉町復興まちづくり計画(第一次)に基づき、当面強化していくべき取組についてまとめた第1期提言を、先月5日に双葉町復興推進委員会の間野委員長からいただきました。
 今回の提言は、町民のきずなの維持・発展、復興公営住宅を中心とした町外拠点におけるコミュニティの形成、町民一人一人の生活再建に向けた取組などが盛り込まれています。今回の提言を受けて、今後町として平成26年度に実施すべき施策をまとめた事業計画の策定を早急に行い、事業を具体化させてまいります。
 大震災から4年目に入る今年は、双葉町が抱える諸課題の一つ一つに対応し、町民の皆さまに双葉町の復興が目に見える形で実感していただけるよう取り組んでまいります。その意味で今年を双葉町の「復興元年」の年にしていきたいと考えております。
 いましばらくは寒さの厳しい日々が続きますが、やがて暖かな春がやってまいります。町民の皆さまにはふるさと双葉町を想い、夢と希望を持って、共に頑張ってまいりましょう。町民の皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、大震災から3年にあたってのご挨拶といたします。

双葉町長 伊澤 史朗