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町長メッセージ_平成26年12月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_平成26年12月1日
(2014年12月1日更新)
 双葉町にとって今年を本当の意味での「復興元年」の年とするべく、この一年、町が抱える様々な復興への課題に全力で取り組んでまいりました。
 4月に11人で再開した町立幼稚園、小中学校では現在、16人の子どもたちが元気に学んでおり、11月8日には、栴檀(せんだん)祭が行われ、子どもたちが日頃の学習の成果を見事に発表し、感動的な発表会となりました。
 次に、「双葉町復興まちづくり長期ビジョン」については、これまで双葉町復興推進委員会においてご議論いただき、10月29日に中間報告をいただきました。この中間報告に対する町民の皆さまからの意見公募を、今月14日まで行っておりますので、町民の皆さまからの率直なご意見をお寄せいただきたいと思います。さらに、「双葉町津波被災地域復旧・復興事業計画」についても、津波被災地域復興小委員会からの中間報告が同日提出され、両竹、浜野地区の皆さまへの説明を行いました。今後、町民の皆さまのご意見を反映させながら、それぞれの委員会で引き続きご議論いただき、双葉町の復興の絵姿を具体化していきたいと考えています。
 また、復興公営住宅の整備については、郡山市富久山町地内に、町民の方が入居する団地としては初めての八山田団地が完成し、11月7日に入居者に対する鍵引渡し式が郡山市内で行われました。今回の復興公営住宅は、原発被災町民向けの県営復興公営住宅としては第一号であり、そこに双葉町民の方が入居できる運びとなったことは、避難者が生活再建に向けた第一歩を踏み出す大きな機会となるものであり、これにより安心した暮らしが少しでも取り戻せることを願っています。郡山市のほか、いわき市、南相馬市、白河市など県内各地で整備される復興公営住宅の早期完成に向けて、引渡し式の中で私から、国、県をはじめとする関係機関の一層のご尽力を強くお願いいたしました。
 さて、中間貯蔵施設への対応についてですが、地権者説明会以降、地権者への十分な理解が進んでいるとは言えず、また、地権者説明会に出席した方が、全体の半数にも至っていないことから、10月23日に大熊町とともに環境省に対して、1.地権者に丁寧に説明し、地権者の理解を得られるようにすること、2.説明会に出席されなかった地権者に対して、早急に説明を行うこと、の2点を強く申入れました。国に対して地権者への丁寧な説明を、引き続き強く求めてまいります。
 双葉町を取り巻く環境は、来年も厳しい状況が予想されますが、双葉町の復興を前進させ、町民の皆さまが希望の持てる生活環境が整うよう、様々な課題に全力で取り組んでまいります。
 結びに、今年一年間、双葉町民に対しご支援いただいたすべての皆さまに厚く御礼を申し上げますとともに、町民の皆さまにおかれましては、ご壮健にて新年をお迎えになられますよう心よりご祈念申し上げます。

双葉町長 伊澤 史朗