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震災から4年を迎えて(町長メッセージ)_平成27年3月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

震災から4年を迎えて(町長メッセージ)_平成27年3月1日
(2015年3月1日更新)
 東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から今月11日で、4年を迎えるにあたり、町民の皆さまにご挨拶を申し上げます。大震災による大津波で亡くなられた方、そして避難先で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして、今なお全国各地に町民の皆さまが避難を続けている状況のなかで、一日も早い生活再建と、ふるさと双葉町の復興のため、諸課題の対応に日々全力で取り組んでおります。
 復興公営住宅の整備については、昨年11月に郡山市内に、双葉町民向けとしては初めての八山田団地1号棟が完成し入居されましたが、今月中には、いわき市下神白団地が完成する予定となっております。
 原発事故避難者向けの復興公営住宅の整備について、県は1月30日に、平成29年度までに整備する予定だった4,890戸のうち、約1,000戸の完成が、平成29年度末までにずれ込む見通しになったことを明らかにしました。この事態を受けて、2月9日には双葉地方町村会として、内堀福島県知事に対する復興公営住宅の早期整備に関する緊急要望を行い、私も参加して整備計画の前倒し実現を強く要望したところであります。
 今後双葉町民が中心となって入居できる復興公営住宅として、町外拠点の中心となるいわき市をはじめ、郡山市、白河市、南相馬市での県による整備が本格化していきますので、引き続き県に対して、早期整備に向けた働きかけを行ってまいります。
 さて、双葉町復興推進委員会で一昨年10月から16回の審議を経て最終報告がこのたび取りまとめられ、私宛てに提言をいただきました。この最終報告の中で、特に「双葉町復興まちづくり長期ビジョン」案については、復興計画の考え方をより具体化し、町の将来像を明らかにするもので、昨年10月の中間報告をもとに町民の皆さまからいただいた意見公募を反映させるとともに、インフラ復旧と産業振興について検討した復興産業検討部会と、津波被災地域の復旧・復興を議論した津波被災地域復興小委員会の最終報告を踏まえた内容となっています。今後は議会と協議の上、長期ビジョンを策定することとなりますが、双葉町の復興のため、長期ビジョンの具体化に取り組んでいく所存であります。
 また、双葉町内の除染、復旧作業については、平成27年度に国による避難指示解除準備区域の両竹、浜野地区の本格除染が行われるほか、津波ガレキの処理作業が本格化していきます。また、帰還困難区域内の拠点除染として、双葉中学校、双葉高等学校、双葉町コミュニティセンター、双葉駐在所に加え、国道288号線、県道4路線などの除染も実施されます。
 このほか、本年度も引き続き、町民のきずなの維持・発展、町立学校における教育活動の充実や町民の皆さまの健康管理などの重要施策にも取り組んでまいります。
 大震災から5年目となる本年も引き続き、双葉町が抱える諸課題の一つ一つに対応し、町民の皆さまに双葉町の復興を実感していただけるよう、初心を忘れず誠心誠意取り組んでまいります。
 いましばらくは寒さの厳しい日々が続きますので、健康に留意され、ふるさと双葉町を想い、夢と希望を持って、共に頑張ってまいりましょう。町民の皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げ、大震災から4年を迎えるにあたってのご挨拶といたします。

双葉町長 伊澤 史朗