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着実な町の復興をめざして(町長メッセージ)_平成27年1月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

着実な町の復興をめざして(町長メッセージ)_平成27年1月1日
(2015年1月1日更新)
 平成27年の輝かしい新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。町民の皆さまの今年一年のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。

 東日本大震災に伴う東京電力(株)福島第一原子力発電所の大事故による全町避難から、早いもので4年目の新年を迎えました。本年3月には念願の常磐自動車道の全線開通が予定されており、これを契機に町の復興に弾みをつけるため、懸案である重要課題に積極的に取り組み、町の復興を加速させていく所存であります。

 双葉町内の除染、復旧作業については、これまで原発事故のためほとんど手付かずの状態でありましたが、平成27年度は、避難指示解除準備区域内の両竹、浜野地区の本格除染が実施される予定です。また、先月17日からは両竹公民館前にある津波ガレキの処理が始まっており、今後避難指示解除準備区域内の除染、復旧作業が本格化していきます。

 さらに、本年2月から帰還困難区域内の拠点除染として、双葉中学校、双葉高等学校、双葉町コミュニティセンター、双葉駐在所に加え、国道288号線、県道4路線などの除染も実施される予定です。なお、昨年8月に当時の根本復興大臣から提示された「大熊・双葉ふるさと復興構想(根本イニシアティブ)」では、「町の復興拠点として重要な地区や施設等については、現時点において帰還困難区域であっても、町の復興に資する観点から優先的に除染を行うこと等を地元とともに検討する」ことが明示されたことから、町復興まちづくり長期ビジョンを見据えながら、今後国との協議を実施していく考えです。

 次に、復興公営住宅の整備についてですが、昨年11月に郡山市内に八山田団地1号棟が完成し、町民の方が入居される運びとなりましたが、本年3月までには、さらに、いわき市下神白団地が完成する予定です。今後双葉町民が中心となって入居できる復興公営住宅として、町外拠点の中心となるいわき市をはじめ、郡山市、白河市、南相馬市での県による整備が本格化してまいりますので、できる限り早期に入居できるよう、国県に対して、復興公営住宅と町外拠点の早期整備を強く求めてまいります。

 さて、町の復興に向けた「双葉町復興まちづくり長期ビジョン」の策定については、復興推進委員会からの中間報告を受けて、昨年11月から12月に実施した町政懇談会及び意見公募(パブリックコメント)で出されたご意見を委員会へ報告し、委員会の審議を経て長期ビジョンを策定することとしています。また、「双葉町津波被災地域復旧・復興事業計画」については、津波被災地域復興小委員会からの中間報告を受けて、両竹・浜野地区住民を対象とした説明会を開催するとともに、両地区住民を対象にした住民意向調査を行い、土地利用計画等に対するご意見を伺ったところです。今後、いただいたご意見を小委員会へ報告し、委員会の審議を経て計画を策定する予定です。計画策定後は、町内の復旧、復興に向けた各種の施策を具体化させてまいります。

 中間貯蔵施設については、町政懇談会で町民の皆さまから多くのご意見をいただいており、出された意見等も踏まえ、今後、議会と協議しながら対応していく考えです。

 このほか、昨年再開した町立学校における教育活動の充実、町民の皆さまの健康管理、町民同士の絆を維持・発展できる施策などにも、引き続き重点的に取り組んでいく考えですので、町民の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、年頭にあたってのご挨拶といたします。

双葉町長 伊澤 史朗