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町長メッセージ_令和元年9月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和元年9月1日
(2019年9月2日更新)

町民の皆さまへ

 

猛暑だった夏も終わりに近づき、吹く風の中にも少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。

 8月には避難先の各自治会において夏祭りや盆踊り大会が盛大に開催され、私も日程が合う限り参加し、相馬盆唄や双葉音頭を踊る町民の皆さまの姿に震災前の双葉町の盆踊り大会を懐かしく思い出しました。

 今年4月に双葉町放射線量等検証委員会を設置し、委員による町内の現地視察をはじめ、3回の委員会を開催し、双葉町内の避難指示解除準備区域及び特定復興再生拠点区域の放射線量の低減状況等について検証を続けている中で、委員会の中間報告が7月29日、田中俊一委員長から提出されました。「特定復興再生拠点区域の放射線量は、未除染区域があるものの自然減衰などが認められ、立入規制を緩和するにあたっては、放射線量は十分低減していると判断するが、さらなる線量低減化を求めるものである」というものです。この中間報告は町公式ホームページで公表しており、タブレット端末でも見ることができるようになっております。

 この報告を踏まえ、8月7日開催の議会全員協議会において、来年春を目標とする避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示解除と同時期を目指して、特定復興再生拠点区域全域に通行証がなくても自由に出入りができるよう立入規制の緩和に向けた取り組みを進める方針と、町が目指しているJR双葉駅周辺等の一部区域の避難指示解除の範囲案を議員の皆さまに説明し、ご理解をいただきました。

 今後は、国や県、地元行政区などと協議を進めながら、住民の帰還に向けた安全・安心対策を今後具体的に講じて、特定復興再生拠点区域全域の立入規制緩和へ向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 8月2日には双葉町寺沢地区に整備中の常磐自動車道のインターチェンジの名称が「常磐双葉インターチェンジ」に正式決定しました。2019年内には、中野地区復興産業拠点内の事業が開始され、2020年内には双葉町産業交流センター及び県アーカイブ拠点施設の開館も予定されており、これらの拠点施設へのアクセスが容易になることで、今後町の復興が加速化するものと期待しております。また、廃炉作業や除染関連車両及び中間貯蔵施設への輸送車両などの交通アクセスの利便性の向上などにもつながるものと考えております。

 8月5日には東京電力ホールディングス㈱に対し、事故後の廃炉作業が続く福島第一原子力発電所内でトラブルなどが相次いでいることから、作業の安全徹底を求め、佐々木清一町議会議長、岩本久人副議長とともに、磯貝智彦福島第一原子力発電所長に、人的ミスが散見され、技術力の低下を感じると指摘し「二重、三重のチェック態勢が重要である。しっかり改善してほしい」と強く申し入れを行いました。

 夏から秋へと季節が移り変わります。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですので、健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。


  双葉町長 伊澤 史朗