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町長メッセージ_令和元年10月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和元年10月1日
(2019年10月1日更新)
町民の皆さまへ

 これまで手付かずだった営農再開のビジョンについて、8月20日、避難指示解除後の営農再開に向けて仙台市の農業生産法人「(株)舞台ファーム」(針生信夫社長)といわき事務所において農業に関する包括連携協定を締結しました。(株)舞台ファームは、これまでドローンや情報通信技術(ICT)を生かしたスマート農業の導入、パックライスの販売等で知られる生活用品の大手「アイリスオーヤマ」を通じた販路の確保など南相馬市や浪江町など、津波や原発事故被災地で農業再生の支援をしている実績のある企業です。針生社長からは「原発に近く、避難市町村の中でも農業再生がもっとも遅れている双葉町の課題解決のために自動化や遠隔操作により農業経験がない人でも低コストでおいしい米が作れる技術を活用し、町民や企業の社員など町を挙げて農業に参加してもらうことで新たな担い手を発掘していきたい。放射線をしっかり管理し、米作りに関わる数値などを開示しながら安全安心の農業を実現したい」との心強いお言葉をいただきました。町では今後、生産者やJAなどとも連携しながら営農再開のビジョンを今年度中に策定し、町の農業の方向性を決めてまいりたいと考えています。

 9月2日には、東日本大震災後初の取り組みとして、避難指示解除準備区域である両竹地区で双葉町農地保全管理組合等による野菜の出荷制限解除に向けた試験栽培を開始しました。地区内3カ所の約6アールのほ場でキャベツやホウレンソウ、コマツナなど5品目の苗の植え付けや種を蒔きました。収穫後には、県により放射性セシウム濃度が国の基準値を十分に下回っているかどうかを確認していきます。双葉町でも、営農再開に向けて一歩前進したことを喜ばしく思います。

 10月12日には、Jヴィレッジにおいて、ふたばスポーツフェスティバル2019を開催いたします。練習しなくとも参加できる簡単な競技を行い、町民同士の交流を深めていただきたいと思います。そして、震災前に行われていた町民体育祭を思い出しながら、体を動かし、さわやかな汗を流していただければと思います。

 今年度も11月7日から11月30日までの期間に県内外11会場において町政懇談会を開催いたします。今回の町政懇談会では、双葉町の復興状況や来春の避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示解除を目標としている取組状況などについてご説明する予定です。そして、広く町民の皆さまからご意見を拝聴し、町政に反映してまいりたいと考えております。ぜひこの機会に、お誘い合わせのうえ、お近くの会場に足をお運びいただきますようお願いいたします。

 過ごしやすい季節になりましたが、寒さに向かう時節ですので、健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗