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町長メッセージ_令和2年5月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和2年5月1日
(2020年5月1日更新)

町民の皆さまへ

 5月を迎え、元号が令和に代わってから1年が経過しました。

 新型コロナウイルスの感染症が全世界に拡大し、罹患者や死亡者が増大しており、4月7日には日本においても東京都をはじめとする7都府県に改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が出され、16日には全国に緊急事態宣言が拡大されました。町では「新型コロナウイルスの感染防止対策本部」を設置し、国や県からの情報収集を行うとともに、引き続き感染予防、感染拡大防止対策に取り組んでおります。町民の皆さまにおかれましては、不要不急な外出の自粛、3つの密「密閉空間・密集場所・密接場面」を避けることや、手洗い、うがい、咳エチケットなどに努めることをしっかり守り、一人ひとりが罹患しない配慮を切にお願いいたします。

 この困難を乗り切るために、国や県、町が発信する情報や新聞、テレビなどで最新の情報をしっかりと確認していただき、落ち着いた行動をお願いいたします。

 さて、3月は双葉町にとって復興に向かって前進する大きな出来事がありました。3月4日に避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示解除、特定復興再生拠点区域内の立入り規制緩和、3月7日には常磐自動車道常磐双葉インターチェンジの供用開始、3月14日にはJR常磐線の全線開通など復興に向けて大きな一歩を踏み出しました。

 新年度となる4月1日にはいわき事務所において職員辞令交付式を行いました。新たに福島県より徳永修宏副町長を迎えたほか、新規採用職員9名、農林水産省より1名、福島県より2名の派遣職員が加わり業務を開始しました。さらに今年度も引き続き神奈川県から3名、茨城県かすみがうら市から2名、富山県黒部市、新潟県柏崎市、福井県敦賀市、茨城県北茨城市から町の現状をご理解いただき、町の復旧・復興と町民の皆さんの生活支援などの課題解決のために9名の職員を派遣していただきました。改めて厚く御礼を申し上げます。

 職員に対しては、初心を忘れず令和4年春頃の双葉町特定復興再生拠点区域全域の避難指示解除と町民帰還という目標に向けて職員がワンチームとなって取り組むこと、また一人ひとりがさらなる高みを目指し、レベルアップすることなどを訓示したところであります。

 4月6日には例年より早くサクラの花が咲く中、いわき市錦町の仮設校舎で小・中学校の入学式が新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小して行われました。小学生5名、中学生7名が緊張した面持ちで入学されました。引き続き、ふたば幼稚園の入園式が行われ、新しく1名の園児が入園しました。臨時休校などで久しぶりの登校となった子どもたちの元気な声が校舎内に響き、一安心したところですが、新型コロナウイルス感染予防のため4月13日から5月8日まで臨時休校としました。

 4月11日、中野地区復興産業拠点への進出が決まっている岐阜県の浅野撚糸株式会社により、双葉町と共同開発したタオル「ダキシメテフタバ」が販売を開始しました。岐阜県や福島県内、インターネット通販等で販売しておりますので町民の皆さまにも吸水性、速乾性に優れたタオルを直接手に取っていただければと思っております。

 新年度は、新型コロナウイルスが世界的まん延を引き起こしている中でのスタートとなり、復興を目指す双葉町にとっても少なからず影響があると思われますが、復興へのスピードを緩めることなく、各種事業に取り組んでまいりますので町民の皆さまの一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 双葉町長 伊澤 史朗