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町長メッセージ_令和3年3月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和3年3月1日
(2021年3月1日更新)

 東日本大震災から十年

 

 町民の皆さまへ

 

 町民の皆さまにおかれましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に深いご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。感染者数は減少傾向が続いておりますが、重症化リスクの高い高齢者層の占める割合が増加しており、気を緩めることなく引き続き感染防止対策に取り組んでまいります。

 さて、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から3月11日で丸10年の月日が経とうとしています。11日には昨年秋に落成した双葉町産業交流センターにおいて双葉町内では初めてとなる「東日本大震災双葉町追悼式」を挙行いたします。震災で亡くなられた方、またふるさとに帰ることができずに無念のまま避難先で亡くなられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

 今から10年前、大災害に見舞われた混乱の中で全町避難の指示が出され、地震、津波の被害の大きな爪痕に10年後の町の姿を思い描くことは全くできない状況でした。町域の96%が帰還困難区域に指定され、何もできないまま時間が過ぎていきましたが、平成29年5月に福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律が公布・施行され、帰還困難区域内の復興及び再生を推進するために、特定復興再生拠点区域を設定しました。これにより帰還困難区域を含めた双葉町内の復興まちづくりにようやく着手できるようになりました。現在、特定復興再生拠点区域内の除染、建物解体やインフラ復旧が進み、復興に向けた取り組みが目に見える形となりました。そして昨年3月には、避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示の解除、特定復興再生拠点区域全域を立入規制の緩和区域に設定、双葉町役場コミュニティーセンター連絡所の開所、常磐双葉インターチェンジの供用開始、JR常磐線の全線開通など復興が加速しました。そして昨年秋には東日本大震災・原子力災害伝承館がオープン、双葉町産業交流センターの開所と喜ばしい話題が続き、いよいよ令和4年春頃の特定復興再生拠点区域全域の避難指示解除と町民の皆さまの帰還に向けた取り組みを加速してまいります。

 1月14日告示の双葉町長選挙において無投票再選を果たし、引き続き3月10日から三期目の町政の舵とり役を担うことになりました。双葉町の新しい未来に向かって、初心を忘れず、気持ちを引き締めながら職員とともに町の復旧、復興、町民の皆さまの帰還のための課題解決に取り組んでいく所存でありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 大震災から11年目となる今年は帰還に向けた各種事業を加速するとともに、居住開始以後の新たな双葉町のあり方や将来像を提示し、引き続き町民の皆さまの生活再建に努めてまいりますのでご支援とご協力をお願いいたします。

 3月に入り、春の訪れを感じる季節になりましたが、まだまだ寒さの厳しい日々が続きます。新型コロナウイルスのワクチン接種についても詳しい情報が分かり次第、お知らせしていきます。引き続き感染予防対策を実行され、体調管理には気をつけていただきますようお願いいたします。

 

 

 

                                   双葉町長 伊澤 史朗