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町長メッセージ_令和2年8月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和2年8月1日
(2020年8月3日更新)

町民の皆さまへ

 暑い日が続いていますが、町民の皆さまにおかれましてはご壮健にてお過ごしでしょうか。

 7月の前半には梅雨前線が本州に停滞して広範な地域で大雨が降り、熊本県を中心とした九州地方や全国各地で豪雨による河川の氾濫、土砂崩れ、浸水など甚大な被害が発生しました。被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。ここ数年の間に数十年に一度というレベルの大雨が相次いで発生しています。町民の皆さまにおかれましても避難先でいつ災害が発生するかわかりません。避難先のハザードマップを確認して日ごろから災害に対する備えをお願いいたします。

 また、新型コロナウイルスを取り巻く状況はまだまだ安心できる状況ではありません。国が示した「新しい生活様式」を実践されるなど、引き続き感染防止に努めていただきたいと思います。

 そのような状況ではありますが、復興に向けた歩みは止めることなく進めてまいります。7月1日には、震災前からの町内企業である株式会社双新電子(笹田淳社長)と、南相馬市に本社のある東北アクセス株式会社(遠藤竜太郎社長)と企業立地協定を締結しました。中野地区復興産業拠点への立地協定の締結は17件22社となりました。モビリティや公共交通などの側面から、両社には新たなまちづくりにご協力いただきたいと思います。

 7月2日には田中和德復興大臣が特急ひたちでJR双葉駅にて降車され、双葉町産業交流センター等を視察されました。

 意見交換会では、双葉町全域の復興について佐々木清一町議会議長とともに要望書を手渡しました。さらに政府が面的除染を行わずに避難指示を解除することを検討していることについて、飯舘村を前例とせず、各町村の個別事情や要請に基づいて丁寧に対応してほしいと強く申し上げました。

 また7月5日には、公明党東日本大震災復興加速化本部が双葉町を視察し、意見交換を行いました。

 7月17日には、県が整備していた国道6号と県道広野小高線を結ぶ県道長塚請戸浪江線が開通しました。町内の復興拠点を東西に結ぶ県道井手長塚線と併せて「復興シンボル軸」と位置付けており、中野地区復興産業拠点から常磐自動車道常磐双葉インターチェンジまでを1つの線でつなぐもので、中野地区へのアクセスが改善され交流人口拡大への寄与も期待されます。

 農業についてですが、令和2年4月に下羽鳥・長塚地区農地保全管理組合、上羽鳥地区農地保全管理実行組合が設立され、令和2年6月末から羽鳥・長塚地区の除染後の農地の保全管理が始まりました。今後は、両竹、上羽鳥、下羽鳥・長塚地区でも営農再開に向けた試験栽培等を実施し、野菜・水稲の出荷制限解除に向けて取り組んでまいります。

 気温が高く、熱中症など体調を崩しやすい時期ですので、新型コロナウイルス感染防止対策と併せて日ごろの体調管理に気をつけて、お過ごしいただきますようにお願いいたします。

 

                                      双葉町長 伊澤 史朗