本文にジャンプします
メニューにジャンプします

町長メッセージ_令和4年3月1日

TOOLCLOSE
MENUCLOSE
町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和4年3月1日
(2022年3月1日更新)

東日本大震災から11年 

-復興の新たなステージへ- 

 町民の皆さまにおかれましては、一昨年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に深いご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。第6波となる変異型ウイルスのオミクロン株によって全国的に感染者数の増加が続いております。感染力が非常に強いウイルスですので、より一層気を引き締めながら引き続き感染防止対策に取り組んでまいります。新型コロナワクチン追加接種(3回目)については、順次接種券を発送しておりますので、接種券が届きましたら接種を希望される方は、避難先自治体で予約を行って接種されますようお願いいたします。

 さて、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から3月11日で丸11年の月日が経とうとしています。1月20日から町内への帰還に向けた準備宿泊が始まり、11年間人々の生活が消え、真っ暗だった双葉町の夜に灯りがともり始めています。町民の皆さまが安心して準備宿泊できるよう防犯・防火対策を一層強化してまいります。  

 3月11日には双葉町産業交流センターにおいて「東日本大震災双葉町追悼式」を挙行いたします。震災で亡くなられた方、またふるさとへの帰還を待ちわびながらも避難先で亡くなられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

 双葉町の復興への取り組みは、平成29年5月に福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律が公布・施行され、双葉町内の復興まちづくりに着手できるようになったことから始まりました。特定復興再生拠点区域内の除染、建物解体が進み、令和2年3月には避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示の解除、そして特定復興再生拠点区域内における立入規制の緩和区域が設定されました。そして、双葉町役場コミュニティーセンター連絡所を開所し、さらに常磐双葉インターチェンジの供用開始、JR常磐線の全線開通など復興が加速しました。秋には東日本大震災・原子力災害伝承館がオープン、双葉町産業交流センターの開所と明るい話題が続きました。また、昨年11月にはJR双葉駅東側に役場仮設庁舎の建設が始まりました。

 大震災から12年目となる今年は、いよいよ6月以降の特定復興再生拠点区域全域の避難指示解除を目指すとともに、町民の皆さまの帰還に向けた生活環境整備を進め、8月末には役場仮設庁舎での業務を開始する予定です。復興の新たなステージへと進み、双葉町内の環境が大きく変わります。帰還に向けた各種事業を加速するとともに、引き続き町民の皆さまの生活再建にも努めてまいります。また、町内全域の避難指示解除を目指して、特定復興再生拠点区域外について、国から一定の方針が示されましたが、本町としては全域の除染を行うよう、粘り強く国に要望してまいります。

 3月に入り、春の訪れが感じられるようになりましたが、三寒四温で寒暖の差がある日が続きます。また季節の変わり目ですので引き続き新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底されるとともに、体調管理には十分気をつけてお過ごしいただきますようお願いいたします。  

双葉町長 伊澤 史朗