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町長メッセージ_令和3年6月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和3年6月1日
(2021年6月1日更新)

町民の皆さまへ

 令和3年に入り、早くも5カ月が過ぎ6月を迎えました。過ごしやすい季節になりましたが、新型コロナウイルス感染症については、変異株の感染拡大により緊急事態宣言の延長や地域が拡大され、さらにまん延防止重点措置の実施期間なども延長され、引き続き人が多く集まるイベントや交流会などの中止、延期が相次いでおります。町民の皆さまにも外出の自粛など、不要不急の外出を控えて家で過ごすことが求められています。早く日常生活が戻り、以前のように町民の皆さま同士の交流ができるようになってほしいと強く願っております。

 1月3日に開催を予定しておりました双葉町成人式は、新型コロナウイルス感染拡大により延期しておりましたが、5月1日に双葉町産業交流センターで挙行することができました。東日本大震災から11年目に新成人の皆さんが生まれ育ったふるさと双葉町で開催することができたことを大変うれしく思います。後日、出席した成人者や保護者の皆さんの体調に問題がないことを確認させていただいたところです。

 また、同じく5月1日には中野地区復興産業拠点内の双葉町産業交流センターの南側に整備が進められてきた、株式会社アルムシステム(本社:北海道帯広市)が運営する木造2階建て、シングル、ツイン、ダブルの客室全134室、レストランを兼ね備えた「ビジネスホテルARM双葉」がオープンしました。町民の皆さまの一時立ち入りをはじめ、ビジネスや観光での利便性が飛躍的に高まるため、大いに期待をしております。

 さらに、宿泊業は裾野が広い産業でもあることから、今後も従業員の雇用や関連産業との連携など、企業の活力を通じて町の復興に大いに貢献していただけるものと確信しております。レストランの食事には、北海道の豊富で新鮮な食材や福島県産の食材を多数使用しているとのことであり、また、福島県内の地酒等も取り扱っておりますので、町民の皆さまにもぜひご利用いただきたいと思います。

 今年度は野菜の試験栽培に加え、特定復興再生拠点区域内(下羽鳥益田地内)に水稲の試験田が設置されました。5月19日には、下羽鳥・長塚地区農地保全管理組合により東日本大震災後初めてとなる、試験栽培としての、田植えが行われました。約10aの水田に福島県のオリジナル品種の「天のつぶ」の苗が植えられました。一昨年前までは、柳の木や雑草が生い茂っていた農地に、ようやく水稲の作付けができたことは、避難指示解除後の営農再開に向けて一歩踏み出せたと大変感慨深く思っております。水田に水が入ると、カエルの大合唱が聞かれた震災前が懐かしく感じられます。

 梅雨の季節を迎えます。気温の変化が激しい時期でありますので、町民の皆さまには引き続きお身体に気をつけてお過ごしくださいますようお願い申し上げます。 

双葉町長 伊澤 史朗