(2021年8月1日更新)
町民の皆さまへ
気温の高い日が続いていますが、町民の皆さまにおかれましてはご壮健にてお過ごしのこととお察し申し上げます。
７月３日、梅雨前線に伴う大雨の影響により静岡県熱海市で大規模な土石流が発生し、死者を伴う甚大な被害をもたらしました。ニュース等で映し出された映像を見るとあまりにも大きな被害に胸が痛みます。双葉町から熱海市へ避難されている方とは連絡が取れましたが、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。昨年も同じ時期に熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で集中豪雨が発生し、大きな被害となったことは記憶に新しいところです。ここ数年の間に数十年に一度というレベルの線状降水帯による大雨の被害が相次いで発生しています。地震、津波、大雨、台風など自然災害は思わぬ時にやってきます。町民の皆さまにおかれましても避難先でいつ災害が発生するかわかりません。避難先のハザードマップや避難場所等を確認しておき、日ごろから災害に対する備えを準備し、被害を少しでも減らす取り組みをお願いいたします。
新型コロナウイルスの感染拡大により、７月１２日から東京都に４度目の緊急事態宣言が発出されました。さらに大阪、神奈川、埼玉、千葉の４府県のまん延防止等重点措置が延長、沖縄に出されていた緊急事態宣言も延長となりました。新型コロナウイルスを取り巻く状況は、ワクチンの接種が始まってもまだまだ安心できる状況ではありません。国が示している「新しい生活様式」を実践され、引き続き感染防止に努めていただきますようお願いいたします。
７月には与党の東日本大震災復興加速化本部が、第１０次提言として、特定復興再生拠点区域外について、住民の居住に必要な個所を除染した上で解除し、２０２０年代に希望する住民全員が戻れるようにするとの提言案をまとめたとの報道がありました。特定復興再生拠点区域外の避難指示解除方針については早期に示すよう帰還困難区域を抱える５町村協議会で強く要望しておりましたが、一定の方針が示され、戻りたいと希望している町民の方々には除染などの対応をするという道筋が盛り込まれたことは少し前進したものと考えています。
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大のため実施できなかった町政懇談会を今年度は１０月から１１月にかけて県内外で開催し、町からの説明とともに町民の皆さまのご意見やご要望をお聞きしたいと考えております。また、町民の皆さまのご意見・ご要望を広く聴くために、ご意見・ご要望募集の記事を掲載しましたので町民の皆さまからの忌憚のない声を郵送や町公式ホームページ等でお寄せください。
熱中症など体調を崩しやすい時期ですので、新型コロナウイルス感染防止対策と併せて日ごろの体調管理に十分気をつけて、お過ごしいただきますようにお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗