(2021年7月1日更新)
町民の皆さまへ
いよいよ国の一大イベントである東京２０２０オリンピック、パラリンピックが７月２３日から開幕の予定です。コロナ禍の中での開催の是非を巡り賛否両論あるのは承知していますが、「復興五輪」として聖火が福島県のＪヴィレッジからスタートし、双葉町内でも聖火リレーが行われたこともあり、徹底した感染予防対策をして、開催ができるようにと願っております。
また、７月は夏の風物詩である相馬野馬追の季節でもあります。東日本大震災後の混乱の中でも続いてきた国の重要無形民俗文化財である相馬野馬追ですが、昨年は新型コロナウイルスの影響により無観客で神事のみの開催となりました。今年は７月２４日から３日間、メイン行事である「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」を無観客で行い、他の公式行事は有観客で人数を制限して行うことが予定されています。
新型コロナウイルス対策については、医療従事者に続き高齢者へのワクチン接種が始まっております。国では、７月末までに高齢者のワクチン接種を完了させ、さらに１０月から１１月にかけて希望者全員が接種できるように取り組みたいとしています。双葉町では、町民の皆さまに避難先自治体でワクチン接種を受けていただくようになります。自治体によって接種の時期に差があろうかと思いますが、順次受けられるようになりますので、安心してお待ちいただきたいと思います。
さて、特定復興再生拠点区域外の避難指示解除方針について、今年２月に帰還困難区域を抱える５町村協議会（富岡、大熊、浪江、双葉、葛尾）から、６月末までを期限として方針を示すよう国に要請し、あらためて６月１日にも要望書を提出しました。政府からは「検討を急いでいるが、方針や提示時期については６月末までの明示は困難である」との回答を受けました。
協議会ではさらに「拠点外の住民が取り残された気持ちになり、行政不信を招きかねない」と、あらためて早期の方針提示を求めているところです。
６月８日に開催した議会全員協議会において、特定復興再生拠点区域の避難指示解除に向けた準備宿泊の開始時期について議員の皆さまに説明しました。今後、町民の皆さまに具体的な開始時期などを説明していきます。
双葉町内の住環境整備と美化活動の支援のための除草剤（非農耕用）の配付事業が６月１日から始まっております。雑草が勢いよく伸びる時期ですのでご活用いただき、町内の環境美化にご協力をお願いします。
今年の夏は、平年に比べて暑い期間が長くなりそうな予報が出ています。こまめな水分補給や適切なマスクの着用、十分な休息やエアコンなどの空調を適切に使って新型コロナウイルス感染防止対策と併せて日ごろの体調管理に気をつけて、暑い夏を乗り切っていただきますようお願いいたします。
双葉町長 伊澤 史朗