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町長メッセージ_令和3年5月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和3年5月1日
(2021年5月1日更新)

町民の皆さまへ

 新緑が目に鮮やかな5月を迎えました。いわき事務所前のハナミズキも満開を迎え例年より季節が早く進んでいるように感じます。そのような中、新型コロナウイルス感染症が未だに収束の見通しが立たず、ウイルスの変異株による感染が急速に広がっており、「まん延防止重点措置」の適用都市が拡大するなど予断を許さない状況にあります。予防対策としてのワクチン接種については、医療従事者への先行接種、4月には65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方などを優先に行い、続いて一般の方への接種の予定が示されております。全町避難が続いている双葉町については、避難先の自治体での接種となりますので、随時、町民の皆さんに情報を提供し、速やかにワクチン接種ができるよう全力を尽くしてまいりますので、ご家庭においても引き続きマスクの着用、手洗い、うがいの励行など感染予防対策をお願いいたします。

 さて、3月25日には、JR双葉駅前において1年延期となった東京2020オリンピックの聖火リレーが行われました。大橋良一加須市長はじめ来賓の方々のご臨席のもと、標葉せんだん太鼓の勇壮な演奏の中、3人のランナーによって聖火の希望の灯りが繋げられました。

 新年度のスタートとなる4月1日にはいわき事務所において職員辞令交付式を行いました。新規採用職員3名、農林水産省より1名、福島県より2名の派遣職員が加わり業務を開始しました。さらに、町の現状をご理解いただき、今年度も引き続き神奈川県、新潟県柏崎市、福井県敦賀市、茨城県北茨城市、新たに茨城県東海村、宮城県女川町から、町の復旧・復興と町民の皆さんの生活支援などの課題解決のために6名の職員を派遣していただきました。改めて厚く御礼を申し上げます。また、以前支援職員として勤務していた富山県黒部市職員で双葉町の復興のために働きたいとの強い思いから、新たに双葉町職員となった方もおり、このようなご縁に感謝するとともに大変心強く思っているところです。

 職員に対しては、来年春頃の双葉町特定復興再生拠点区域全域の避難指示解除と町への帰還開始という目標に向けて町民の思いを胸に、チーム双葉となって町の復興に取り組むよう訓示しました。

 双葉町産業交流センターにおいて、4月14日には、長野県千曲市に本社のある衣類の製造・販売等の事業を展開するフレックスジャパン株式会社、4月26日には、京都府京都市に本社のあるドローンの販売、保守・メンテナンス等の事業を展開する株式会社WorldLink&Companyと、中野地区復興産業拠点への立地協定を締結しました。新たな企業が進出することで、雇用の創出につながると期待しております。中野地区への立地企業は19件、24社となりました。

 新年度は、昨年に続きコロナ禍の中でのスタートとなりましたが、来年春頃に町への帰還を目指す双葉町にとっては復興へのスピードを緩めることなく、しっかりと各種事業に取り組んでまいりますので町民の皆さまの一層のご理解とご協力をお願いいたします。

双葉町長 伊澤 史朗