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町長メッセージ_令和3年10月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和3年10月1日
(2021年10月1日更新)

町民の皆さまへ

 秋たけなわの10月を迎えました。本来ならスポーツや芸術活動などさまざまな行事が盛んに開催される季節ですが、新型コロナウイルスの変異型であるデルタ株による感染拡大が止まらず、4回目の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置がさらに延長される中で、感染拡大を防止するため昨年に続き、町が開催する行事のほとんどを中止せざるを得ませんでした。町民の皆さまにおかれましては、コロナ禍の中でさまざまな活動が制限され、不自由な生活をされていることと推察いたします。

 毎年行っている国に対しての中央要望活動は、緊急事態宣言等を鑑み、8月24日に大熊町と合同で、復興庁、経済産業省、環境省、原子力災害現地対策本部へ書面の送付にて要望を行いました。特に、7月に与党東日本大震災復興加速化本部より特定復興再生拠点区域外における対応の具現化等を内容とする第10次提言が示されたことを踏まえ、一刻も早く町民がふるさとに戻り、震災前の生活を取り戻すことができるよう双葉町全域の避難指示解除に向けた見通しや取り組み方針を早急かつ具体的に示し、また、現在行われている高速道路無料措置の継続、医療費の一部負担金・国民健康保険税の減免措置の継続について強く要望いたしました。

 9月末には自由民主党総裁選挙が行われ、これに伴い今月には新内閣が発足します。次の政権に対しても、双葉町の復興が滞ることのないように切れ目のない対応を強く要望していきます。

 町内の農業の取り組みについてでありますが、8月28日に上羽鳥、中田、下長塚、、三字地区の農地保全管理組合で、9月5日には下羽鳥・長塚地区農地保全管理組合で野菜の出荷制限等解除に向けた試験栽培への取り組みとして、それぞれの地区のほ場でキャベツやブロッコリーの苗を植え付けし、ホウレンソウやコマツナ、カブの播種が行われました。収穫した野菜は、県により放射性セシウム濃度が国の基準値を十分に下回っているかどうかを確認していきます。このように双葉町でも、野菜の試験栽培地区の拡大や実証田において稲が実るなど、営農再開に向け目に見える形で前進していることを実感しています。

 今月から町政懇談会を開催いたします。新型コロナウイルス感染防止対策には万全を尽くしてまいりますので、町民の皆さまには避難先のお近くの会場にお越しいただきますようお願いいたします。

 過ごしやすい季節になりましたが、引き続き新型コロナウイルス感染防止対策と併せて健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。 

双葉町長 伊澤 史朗