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町長メッセージ_令和4年6月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和4年6月1日
(2022年6月1日更新)

 町民の皆さまへ

 

 6月を迎えました。緑が色濃くなり、過ごしやすい季節となりました。

 さて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、ゴールデンウィークは2020年には緊急事態宣言下であり、2021年は県をまたぐ移動の自粛が呼びかけられ、今年は3年ぶりに行動制限のない大型連休となりました。報道によると、「外出しない」という意識から、「注意して外出する」という意識に変わり、観光地への人出や新幹線等の乗車率が大幅に上がったということですが、町民の皆さまはどのように過ごされたでしょうか。早く日常生活が戻り、以前のように町民の皆さま同士の交流ができるようになってほしいと強く願っております。

 4月26日には特定復興再生拠点区域内の一部野菜の作付け実証試験で、昨年度収穫したホウレンソウやコマツナ、キャベツなどについて放射性物質を検査した結果、放射性セシウム濃度が全ての検体で基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回ったことから、政府は、双葉町、葛尾村の特定復興再生拠点区域内で栽培されるホウレンソウなどの非結球性葉菜類、キャベツなどの結球性葉菜類、ブロッコリーなどのアブラナ科の花蕾類の摂取制限、出荷制限とカブの出荷制限を解除しました。今後の営農再開が大きく前進することを期待しています。

 また、中野地区でビジネスホテル「ARM双葉」を運営する株式会社アルムシステムからホテルの西側に温浴施設などを備えた「さくらの里双葉」を新設するとの発表がありました。宿泊施設棟と温浴施設「双葉の湯」、2階には70席を備えるレストランも入る予定であり、来年の春のオープンを目指しているとのことで、町民の皆さまの交流の場をはじめ、ビジネスや観光での利便性が飛躍的に高まると大いに期待しております。

 5月12日から今月4日までの日程で県内外11カ所において住民説明会を行っております。会場ごとに2部構成により、前半は町から特定復興再生拠点区域の避難指示解除に向け、放射線量や除染の状況、生活関連サービス等の整備状況について説明し、後半は国から特定復興再生拠点区域外の帰還困難区域の今後の取り組みについて説明しております。住民説明会で住民の皆さまのご意見をお伺いした上で、特定復興再生拠点区域外については、早ければ夏頃を目標に、拠点外の町民世帯への意向調査を行う予定です。町としましては、双葉町全域の除染について、引き続き国に強く要望してまいります。

 間もなく梅雨の季節を迎えます。植物や農作物にとっては恵の雨となりますが、湿度が高く、気温の変化が激しい時期でありますので、町民の皆さまには引き続きお身体に気をつけてお過ごしくださいますようお願い申し上げます。

 

 双葉町長 伊澤 史朗