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町長メッセージ_令和4年10月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和4年10月1日
(2022年10月1日更新)

 町民の皆さまへ

 新庁舎で業務をスタートしてから早1カ月が過ぎようとしています。新庁舎の町長室の窓からは駅前交差点が、応接室の窓からはJR双葉駅が見え、また、夕暮れ時には阿武隈山地に沈む夕日を見ることができ、生まれ育ったふるさと双葉町がいかに自然に恵まれた素晴らしい町であったかと日々実感し、必ずや復興を成し遂げなければと決意を新たにしている次第です。

 さて、11年5カ月ぶりに双葉町での業務開始となった9月5日の朝、職員が次々に新庁舎に出勤する姿を見て「今日からが再スタート。新たな復興の第1歩が始まる」と胸が熱くなりました。

 同日行われた朝礼では職員に対し、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故からの避難の経緯を振り返りながら、「役場機能を川俣町、さいたまスーパーアリーナ、埼玉県立旧騎西高校、いわき市東田町と4度の移転をしながら、本日、念願であった双葉町で業務を再開することができたことは職員の皆さんの頑張りと、多くの皆さんのご支援とご尽力のお陰であり歴史に残る今日の日を迎えることができ、心から感謝している。戻って終わりではなく、これから住民の皆さんが住みやすい、住んで良かったと思えるような町内の環境整備に地に足を着けて取り組まなければならない。職員一人ひとりが自覚を持って町民の皆さんの奉仕者として業務に取り組んでほしい。私も職員の皆さんの先頭に立って、初心を忘れることなく双葉町の復興にまい進したい」と訓示を行いました。

 9月6日、7日には双葉中学校の生徒9人が校外学習を行い、先生方の引率で双葉中学校をはじめ町内を見学しました。6日には新庁舎内の見学が行われ、応接室にて生徒の皆さんと懇談を行いました。生徒の皆さんは、震災当時は就学前の幼児であり、双葉町のことはほとんど記憶にないと思います。しかし、町立学校では総合学習などで双葉町の歴史や文化、復興の様子について映像などを通して学習しているとのことで、今後のまちづくりや、どれくらいの町民が帰還するのか、役場はどのような業務があるのかなど目を輝かせながら意欲的に質問をされ、頼もしく感じました。

 8月10日に第2次岸田内閣改造があり、双葉町に関係の深い復興大臣、経済産業大臣、環境大臣が交代になりました。それぞれの大臣がお盆明け頃からあいさつに来られ、双葉町内を視察されました。それぞれの大臣には、「帰還困難区域については早期に町内全域の除染に向けた道筋を示していただくよう、また、双葉町の復興は他の市町村と大きく異なる復興状況をご理解いただき、本格的な復興・再生に向けた取り組みを加速化することができるよう必要な予算の確保と、きめ細かい支援を行っていただくようお願いします」と要望しました。 

 過ごしやすい季節になりましたが、引き続き新型コロナウイルス感染防止対策と併せて健康管理にはくれぐれもご留意されますようお願いいたします。

 双葉町長 伊澤 史朗