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町長メッセージ_令和4年8月1日

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町民一人一人の復興"と"町の復興"をめざして

町長メッセージ_令和4年8月1日
(2022年8月1日更新)

 町民の皆さまへ 
 ~特定復興再生拠点区域の避難指示解除について~

 気温の高い日が続いていますが、町民の皆さまにおかれましてはご壮健にてお過ごしのこととお察し申し上げます。
 7月8日、安倍晋三元総理大臣が銃弾に倒れるという突然の衝撃的なニュースが飛び込んできました。何とか回復をとの願いもむなしく、ご逝去されましたことは誠に残念でなりません。安倍元総理が総理大臣在任時には、令和2年3月の常磐自動車道常磐双葉インターチェンジの開通式をはじめ、双葉町に複数回お出でいただくなど、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故からの復興にご尽力いただきました。心から感謝申し上げるとともにご冥福をお祈りいたします。
 さて、特定復興再生拠点区域の避難指示解除につきましては、5月12日から6月4日にかけて、住民説明会を県内外11カ所の会場で開催いたしました。町民の皆さまから多くのご質問、ご要望などいただきましたが、特定復興再生拠点区域の避難指示解除については、概ねご理解を得られたものと考えております。さらに町民の代表であります町議会に、6月7日開催の町議会全員協議会の場でご説明をさせていただき、6月16日に了承を得られたところであります。
 そして、7月14日に「特定復興再生拠点区域の避難指示を令和4年8月30日午前0時に解除する」ことを、国及び福島県と協議し、合意させていただきました。
 震災から11年5カ月年ぶりに町へ帰還できることとなり大変感慨深く、特定復興再生拠点区域の避難指示解除は双葉町の復興への大きな一歩となりますが、町内全域の避難指示解除を目指す町としましては、一つのステップに過ぎません。引き続き全力を尽くしてまいります。
 次のステップである特定復興再生拠点区域外の避難指示解除については、昨年8月に、今後の進め方について国から方針が示されました。「帰還意向のある住民の方々が帰還できるように取り組む」という国の考え方は、一歩前進であると受け止めていますが、具体的な取り組みについては、まだ不透明な状況です。
 町としましては、本町が抱える帰還困難区域全域の避難指示解除、住民帰還が早期に実現し、ふるさと双葉町を一日でも早く取り戻すことができるよう、特定復興再生拠点区域外における除染等の取り組みの具体化を強く求めてまいります。
 8月30日の特定復興再生拠点区域の避難指示解除に先駆け、8月27日にはJR双葉駅東側に役場新庁舎を開庁し、9月5日から業務を開始いたします。行政機能が町に戻るとともに、特定復興再生拠点区域、そして既に避難指示が解除されている区域での町民の皆さまの帰還環境整備をさらに進めてまいります。
 町民の皆さまにおかれましては、今回の判断を何卒ご理解いただき、双葉町の復興に向け、引き続きご協力を賜りますようお願いいたします。
 7月に入ってから、また新型コロナウイルスの感染者数が全国的に拡大傾向にあることから引き続き感染防止対策の徹底をお願いするとともに、気温が高く、熱中症など体調を崩しやすい時期ですので、日ごろの体調管理に十分気をつけて、お過ごしいただきますようにお願いいたします。

 双葉町長 伊澤 史朗